フォルクスワーゲン
フォルクスワーゲン整備士が今すぐ的確回答&即解決!
はじめまして。自動車整備士の9circleと申します。ご質問内容を拝見し、自動車修理現場の意見が少しでもお役に立てればと思い投稿させていただきました。ポジティブな要素は、メーカーWebサイト、その他の評論を参考にいただきたく思います。近年のVWは、デザイン、機能性とも大変よくできたクルマと私個人的にも思います。しかし、ネガティブな情報もまた大切なことですので、私からは、その要素を中心にお伝えしたいと思います。まず、輸入車全般にいえることですが、使用されている部品の品質安定性、耐久性、耐候性が、国産車とは比較にならないくらい低いということです。日本は、世界でもっとも過酷と言われる環境です。高温多湿に加え、冬場は低温多湿。気温よりも湿度の方が自動車部品に与える影響が大きいといわれています。欧州諸国では日本ほど厳しい環境が少ないため、改良がなかなか進まないのだと感じています。エンジンやトランスミッションなど主要な部分にかかるメーカー保証は国産車の多くは5年もしくは10万キロ走行のどちらか早いほうで設定されているのに対し、輸入車は短いもので1年、長いものでも3年と、国産に比べると大変見劣りします。魅力のある輸入車を安心してお乗りいただくためには、ディーラー独自で設定しているメーカー保証延長プランを是非お奨めします。3年を超えた時点で無視できないくらい多くのエンジントラブルやミッショントラブル、エアコントラブルがございます。中古車は一般的に保障期間も短く、やはり故障の多い輸入車ですから覚悟が必要です。私の感覚では、国産車と同等の維持費でお乗りいただけるのは車齢5年、走行5万キロが限度と思います。そういう感覚で街を走る車たちを見てみてください。車齢が15年を超える国産車は大変多いですが、輸入車となると、新しいものは頻繁にみかけるのに、10年近くなるとぱったり数が少なくなります。これが証左と思います。私からは以上でございます。ご不明な点などございましたら遠慮なくお知らせください。