住宅設備・リフォーム
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2006年に改正された消防法により、全ての一般家庭住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられました。一家に一台ではなく、各寝室、階段、台所に最低でも取り付けなければなりません。火災警報器は火災を未然に防ぐのではなく、万が一火災が発生した場合、逃げ遅れて死亡しないための警報器となります。煙の感知部と警報部が一つになっているので、天井や壁に設置するだけでいいのですが、基本的に電池式となるため、定期的に電池を替えたり、動作を確認したりすることが必要となります。
換気が不十分だと、たばこの煙や調理時の湯気や煙などに反応して火災警報器が鳴る場合があります。その場合、数分間で警報は停止しますが、頻繁に火災以外に反応する場合は、火災警報器の取り付け位置を見直した方がいいでしょう。
ダニ取り用などの煙や蒸気が出るタイプの殺虫剤にも火災警報器が反応することがあります。殺虫剤を使用する間だけ火災警報器の電池を取り外すか、火災警報器をビニール袋などで覆い、煙が入らないようにして下さい。殺虫剤使用後は、ビニールを外したり、電池を戻したりするのを忘れないで下さい。
「ピッ」という短い音は、火災警報器の電池切れの注意音です。電池を新しいものに交換して下さい。電池交換の方法が不明な機種は、新しい火災警報器を購入して取り替えて下さい。
電池交換をしたのに電池切れの注意音が鳴る場合、火災警報器内部の異常が考えられます。新しい火災警報器を購入して取り替えて下さい。
煙式(光電式)の火災警報器は、煙が火災警報器に入ると音や音声で火災の発生を知らせます。消防法で設置を義務付けられているのは、この煙式火災警報器です。一方、熱式(定温式)火災警報器は、火災警報器の周辺温度が一定の温度に達すると音や音声で火災の発生を知らせます。こちらは、台所や車庫など、火事ではなくても大量の煙や湯気が対流している場所に適しています。設置場所に合わせて使い分けるといいでしょう。
火災警報器は、今では全ての一般家庭住宅に設置が義務付けられています。その結果、死者数、焼損床面積および損害額を見ると、住宅用火災警報器を設置している場合は、設置していない場合に比べて、死者の発生は3分の2、焼損床面積および損害額は約半減されました。また、ただ設置したからといって放置するのではなく、定期的に動作の確認や電池の交換をすることが大切です。火災警報器の購入や設置、メンテナンスなどについて何か疑問点があれば、JustAnswerで専門家にアドバイスをもらいましょう。