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「左下肢(臀部から足の裏まで全体)の激痛が特に強くなり、歩行もまま」ならないのは、「坐骨神経痛」だと思われます。
坐骨神経痛は病名ではなく症状名で、坐骨神経が背骨を出るところから足を下り始めるところまでのどこかで圧迫されると臀部や、太腿の裏側、下肢の裏面・足の裏のだるさやしびれ、痛みなどが現れます。
http://www.oleg-oasis.com/zakotutuu/ZAK1.JPG↑↑↑クリックしていただくと図が開きます↑↑↑
坐骨神経は4番目と5番目の腰椎の間から出て足の後面を下降する太い神経です。
http://www.ou-hari.com/jpg/a-zakotu.jpg最も多い原因は腰椎のヘルニアや腰椎すべり症、次にお尻の筋肉によって坐骨神経が挟まれる梨状筋症候群です。
相談者様の場合は、現主治医の診断を信じるならば、腰椎すべり症による坐骨神経痛であると考えられます。
相談者様は脊柱管狭窄症の診断も受けられています。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う背骨の変形やずれ軟部組織にの骨化によって背骨の中の脊髄の通り道が狭くなって圧迫され、そのため下半身の痺れや痛みが現れる病気です。
脊柱管狭窄症は単一の疾患ではなく、椎間板ヘルニアや腰椎すべり症、黄色靭帯骨化症といった複数の理由によって起こる狭窄の総称です(相談者様の場合はすべり症による脊柱管狭窄症ということになります)。
いずれの疾患も加齢に伴う背骨の変形、もしくは、背骨のずれ、軟部組織の骨化によって生じますので、進行することはあっても、非手術的治療で治ることはありません。
リリカ(神経因性痛治療薬)、ノイトロピン(神経因性痛治療薬)、メチクール(ビタミンB12)、オパルモン(血流改善剤)といった薬物療法、 運動療法やブロック注射といった対症療法が行われますが、次第に進行し、最終的には手術が必要になります。牽引や電気治療の効果は期待できません。
歩行もままならない痛み・痺れがあるとのことですから、既に腰椎に関しては手術が必要な状態である可能性が高いと考えます。
「右手指の痺れ」は「頚椎椎間板ヘルニア」の症状として矛盾しませんが、MRI検査を受けられていないのであればその診断は眉唾物です(レントゲンには骨しか移りませんから、軟部組織である椎間板の様子はわかりません)。
脊椎・脊髄専門医を受診されることをお勧めいたします。
骨の中を脊髄が通る脊椎は、整形外科の中でも専門性が高い領域だからです(脳神経外科でも扱われる領域です)。脊椎・脊髄専門医を受診されて、セカンドオピニオンを受けられることをお勧めいたします。下記のサイトから、日本整形外科学会と日本脊椎脊髄病学会認定の専門医を検索することができますので、専門医が勤務している、通いやすい場所の医療機関を探していただければ、お困りの症状についてレベルの高い診療を受けられる可能性が高いと考えます。
【日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医簿名】
http://www.joa.or.jp/jp/public/search_doctor/spine.html【日本脊椎脊髄病学会認定 脊椎脊髄外科指導医】
http://www.jssr.gr.jp/list/index.php以上、ご参考になれば幸いです。