こんにちは。
基本的なしつけはキチンとされているのに、バイクの音に激しく反応してしまうんですね。
バイクの音を怖がったり、激しく追いかける行動はワンちゃんに時々見られます。音に対する恐怖心の場合と犬の本能的(遺伝的)要素によって獲物を捕獲する行動と繋がって出ていることがあります。
12週令までの社会化の時期に大きな音に慣れていない場合、特に過敏に出ることがあり、また、対処しなかった場合、年々ひどくなる傾向があります。(雷、花火なども)
いくつか私の知っている対処法を記載させていただきます。
1、効果音CD等を使って、人が聞こえるか聞こえないかぐらいの音から聞かせる。食事中やリラックスしているときなど。犬が反応しなければしばらくそれを続け、徐々に音を大きくしていく。
音に反応して吠えたらすぐに反応しないレベルまで音を小さくする。
2、バイクの音に対して反応し、興奮しきってからではかなり訓練が入っているワンちゃんでも止めるのは難しいです。バイクに反応する前、気が付く寸前に服従訓練のコマンドを出します。(その場でお座り、伏せ、マテなど)コマンドに従えればご褒美を与えます。(おやつが好きな子ならばおやつを瞬時に与えます。)
3、外にいるときはリードの使い方が重要です。しつけが必要なこのような状況では胴輪は適しません。首輪または「ジェントルリーダー」といったトレーニング用のリードの使用が望ましいです。バイクを飼い主様が先に見つけられるよう、注意が必要です。犬が興奮する前にコマンドすることがとても重要。この際、短くキュッとリードを引っ張って、犬の注意を飼い主様に向かせる、目があったら服従のコマンド(お座りなど)を与える、できたらすぐにご褒美を与えるということを何度もおこないます。
ワンちゃんが言うことを聞かない場合は黙ってリードを引っ張ってバイクから遠ざかります。
以上一般的にしつけ、問題行動等の対処法として提唱されている方法です。ただ、遺伝性素因が 強い場合や、小さいときに恐怖心を持つような体験をしている場合は今の年齢だと直すことが難しいケースもあります。少し以上の方法をおやりになってみて、手応えがない場合は「動物行動治療」を行っている専門病院を受診されたほうがいいと思います。いろいろなケースがありますので、行動療法だけでうまくいかなかったり、こじれてしまうとかえって直しにくくなることもありますのでご注意ください。行動治療を行っている病院では症状によっては薬物療法を組み合わせて、問題解決の方法を考えてくれます。