背景には、ストレスへの自己治療としての役割がある場合が多く、ストレス時に過食に頼らずに気分を落ち着けられるよう、運動、散歩、瞑想、ヨガなど新しい行動習慣を取り入れて、ストレスが少ない生活環境に変えていくことが大切です。
もし何か食べたくなったら、自分の気持ちをその場で確かめてみます。本当にお腹が空いているのか、疲れているのか、気分が落ち着かないのか、寂しいのか。気持ちが分かったら、それに合った適切な対処をしましょう。空腹感とその時の感情、それに伴う行動を記録することも役立ちます。
空腹と満腹の感覚を意識するようにして、お腹が空いていると感じる時だけ食べるように心がけましょう。
過食しそうになったときの対策として以下のようなものがございます。
・フルーツをゆっくり時間をかけて食べる
・製氷皿にオレンジジュースなどを凍らせておき、ゆっくりなめる
・歯をゆっくり磨く、チューインガムを噛む
・角氷をなめる、大きなコップで水や炭酸水を飲む、温かいお茶を飲む
・10分間タイマーをセットし、それが切れた時、まだ過食したいか自分に尋ねる
・散歩をする、運動をする、指の爪をみがく、工作や塗り絵をする、日記をつける
・新聞・雑誌・本を読む、好きなテレビやビデオを見る
・友達と10分間電話をかける
・音楽を聞く、演奏する、瞑想やストレッチ、ヨガを行う
・シャワーを浴びる、入浴する
カウンセリングで考え方のクセを是正することも有効ですので、理想的には心療内科への相談が望ましいと思います。
過食を抑えるために有効な治療薬もありまして、選択的セロトニン再取り込み阻害薬であるセルトラリンと、片頭痛やてんかんに用いられるトピラマートがよく使われますが、医療機関で処方可能です。