本体性ジストニアの治療も、薬剤性ジストニアの治療も行ったことがあります。
ジストニアもパーキンソン病も、同じ、大脳基底核という。体の動きを司る脳の部位の障害です。
パーキンソン病では振戦、無動、固縮、姿勢反射障害が主な症状となります。
ジストニアでは筋肉の持続的な収縮が主徴となります。
http://square.umin.ac.jp/neuroinf/medical/506.html臨床的にもっとも明らかな違いは、ジストニアでは振戦が認められないことと、筋肉の固まり方が、パーキンソン病では「歯車様(かたかたと動く)」であり、ジストニアでは筋肉の収縮が持続的であることでしょう。
体の傾きも、パーキンソン病では無動と姿勢反射障害のために、体のバランスをとるために傾きますが、ジストニアでは体の一方の筋肉の収縮のために傾くという違いがあります。
ジストニアの治療には、パーキンソン病の治療で用いられる抗コリン薬やL-ドーパ製剤の内服、また、収縮する筋肉が特定できる場合には、近年ではボツリヌス毒素(ボトックス)の局所注射が行われます。
ご参考になれば幸いです。