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西洋薬とは、例えばコロネル、タケプロン、ガスコンなどのことです。漢方薬に対する対義語として用いられる言葉です。化学的に合成されたお薬ということですね。
機能性腹部膨満症にせよ、過敏性腸症候群にせよ、いくつかのアプローチが存在します。
第一には、腸の病気であると考える考え方です。この場合は腸に作用するお薬が有効であることになります。
その場合は、消化器内科における治療が選択されます。
【過敏性腸症候群(IBS)を診療できる病院】
http://www.cocokarada.jp/hsearch/0007/00/top.html第二に、IBSを腸に症状が現れる心身症として捉える考え方です。この場合は、心療内科的な治療が有用ということになります。
【日本心身医学会の心身症の定義】
「心身症とは、身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし、神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する」
心身症の治療のためには心療内科医受診すべきですが、実は心療内科医を標榜している医師の90%以上が実は精神科医です。精神科と標榜すると患者様が受診しにくいという理由で、心療内科を名乗っているわけです。
抗うつ薬を処方したくらいですから、相談者様が受診され、良い印象をもたれなかった心療内科医も、あるいは精神科医だったのかもしれません。
精神科医では心身症の治療は出来ませんから、「本当の」心療内科医を受診される必要があります。
以下のサイトから
日本心身医学会認定の研修病院が検索できます。受診可能範囲に
【日本心身医学会研修診療施設一覧】
http://www.shinshin-igaku.com/5senmoni/57meibo/574shisetu-meibo.pdf第三に、IBSを体質的な問題だと考えて、体質改善による病状改善を本義とする漢方治療を選ばれることも考えられます。
しかしその場合は、「漢方が合わないとなおらない」と言って色々な漢方薬を次から次への試すのではなく、相談者様の体質に合った漢方薬を選ぶことができる(「証」を診られる)漢方専門医を受診される必要があります。
漢方薬の場合は、西洋薬とは異なり、症状に合わせてお薬が決められるわけではないことにご留意下さい。
舌の性状やお腹の固さといった「証」を診て、その患者様ごとに処方されるお薬が変わるのが本来の漢方医療です。
症状は同じなのに処方される漢方薬は違ったり、同じお薬が異なる症状に対して用いられることが漢方ではしばしばございます。
http://kanpo.kenko-jp.com/100/ent158.htmlhttp://www.kamponavi.com/library/l03.html正しい漢方的診察を受け、適切な漢方薬を処方されるためには、専門医を受診することが重要です。
【漢方専門医の検索】
https://www.jsom.or.jp/jsom_splist/listTop.do
どのアプローチが合うかは患者様ごとに異なる場合があります。
しかしそれ以前に、相談者様は西洋医学的な治療についても、漢方治療についても、それを行うに十分な専門性をもつ医師にかかられていないように思われます。
漢方薬で治療されることを望まれるのであれば、漢方専門医を受診されることをお勧め致します。
以上、ご参考になれば幸いです。