質問を拝読させていただきました。
処方内容を確認させていただきましたが、主剤となっている最大用量60㎎のニューレプチルが40㎎、最大用量20㎎のオランザピンが5㎎ですので、初発から1年後の患者さんの服薬量としては一般的なものでたくさんというものではないと考えます。
オランザピンの量を減らしてニューレプチル単剤化が可能かどうかは相談されてみても問題ないと考えます。
それ以上の減薬に関しては、現在就労されていないようですが、就労による心身の疲労が精神状態の動揺を招くリスクとなりえますので、就職し安定した就労が可能となるまでは眠気・だるさといった副作用が出現しない限り、減薬は眠できる限り控えるのが安全だと考えます。
「2週間に1回の通院が苦痛で仕方ありません。」に関して、「不調時には早めに連絡するので通院間隔を4週間ごとにしてほしい」と相談されることは可能であると考えます。
就労の形態に関して、相談者様が一般就労を希望されているのであれば、現在の回復状態をみるためにも試してみるという選択肢はあると考えます。
しかしながら、一般就労で調子を崩してしまう場合は、段階的な就労のリハビリの一環として障碍者枠での就労を検討されるのが望ましいと考えます。
「一生薬を飲み続け、統合失調症の障がい者として生きるしか他ないのでしょうか?」に関して、統合失調症は脳の複雑な機能が混乱しやすくなってしまう、という特徴がありますので、混乱をしにくくし、安定した日常生活、社会活動を維持するためにも、必要最低限の抗精神病薬療法を行うのが望ましいというのが一般的な考えとなっております。
そのこと含めて、治療を継続されていくのが望ましいと考えますが、主治医の治療方針に納得できないのであれば、セカンドオピニオンを求めることをお勧めします。