【情報リクエスト】
こんにちは。猫山と申します。精神科医 兼 神経内科医です。
前回の質疑も拝見しました。
「うつは心の風邪」というキャッチフレーズで患者様に受診を促すような啓蒙活動がかつて行われました。
これは、精神科受診の敷居を下げるという意味では意義があったと思いますが、「うつ病は一過性の病気である」という誤った疾患理解を一般の方々に与えてしまったという側面もあります。
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-108.html
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近年では、「本当の」うつ病には慢性疾患であり、症状が寛解した後も維持療法、具体的には抗うつ薬の服用を継続すべし、というのが最近の治療論の主流になっています。
http://d.hatena.ne.jp/iDES/20090615/1245053703
また、うつ病は、寛解したから復職できる=寛解しなければ復職・就労できないという病気ではありません。
不完全寛解のまま、お仕事を続けられている方は昨今たくさんおられます(そのような患者様の方が多いかもしれません)。
「残業制限付き」など、一定の配慮のもとで、うつ病は不完全寛解のまま復職(試験復職と呼ぶ場合もあります)して、その間に何らかのストレスでうつ病が悪化することは稀ならずあります。
①「その後また別の理由で発病した」⇒この、「別の理由」については特定されているのでしょうか。
②「平成20年10月以降の受診はなく同年11月以降から通常就労していた」とのことですが、休職期間がいつからいつまでだったのかと教えて下さい。
まず以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承ください。