猫山です。
私がベゲタミンBを中止する場合は(私は自らベゲタミンを処方することはありませんが、先輩から引き継いだ患者様などでベゲタミンが使用されていることが少なくないため、その断薬経験は豊富です)、まずその成分である塩酸クロルプロマジン12.5mg、塩酸プロメタジン 12.5mg、フェノバルビタール 30mgを、そのまま処方します。
これら3剤の併用はベゲタミンBの服用と全く同じ薬効のはずですが、ベゲタミンに対する患者様の心理的依存が強い場合はこの変更でも不眠になる方がいます。
落ち着いたところでプロメタジンを止めます。このお薬は催眠効果がきわめて弱く、依存性もありませんのですぐに止められます。
次にフェノバルビタールを2週間に1~2mgていどの割合で漸減します。患者様の依存度次第で、減量幅や間隔は異なります。
最後にクロルプロマジンを漸減・中止します。このお薬も依存性はありませんが、催眠効果が強いので、フェノバール減量の間の支えになってくれます。
これくらい配慮すれば、患者様はベゲタミン減量前と変わらずに眠れる状態が続きながら、断薬できます(時間はかかりますが)。
抗うつ薬はバルビツールの代わりにはなりません。
メロリンというお薬は存じません。
以上、ご参考になれば幸いです。