おはようございます。猫山と申します。
ご質問いただき誠にありがとうございます。
デパスもワイパックスも、脳内の「ベンゾジアゼピン結合部位」に結合することで抗不安効果を発揮するお薬です。
抗不安効果、作用持続時間ともに両者とも違いはありません。
しかしベンゾジアゼピン結合部位には実は3つのサブタイプがあり、デパスは、抗不安効果だけではなく、筋弛緩作用と眠気に関与するサブタイプにも結合するため、ワイパックスよりも眠気を催しやすく、またふらつきなどが副作用として起きやすい傾向があります(逆に、筋弛緩作用を目的に腰痛や肩こりに用いられる場合もあります。保険適用も認められています)。
最後に、ワイパックスは「グルクロン酸抱合」という加齢による肝機能低下の影響を受けにくい代謝のされ方をするため、高齢者に対して用いた場合も比較的安全性が高いと言われています。
以上、ご参考になれば幸いです。