ご返信ありがとうございます。
気分変調症(正しくは気分変調性障害)とは、わかりやすく申し上げてしまえば「軽症のうつ病」です。
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-95.html↑↑↑クリックしていただくと図が開きます↑↑↑
しかし、ご記載を拝読する限り、相談者様が軽症例だとは思われません。
行っていただいたQIDSは、うつ病の診断や重症度評価のための質問票としては信頼性が高いもので、厚生労働省の研究でも使用されています。
インターネット相談では相談者様を直接診察できませんのでこのような方法をとらせていただきましたが、 QIDSにおける18点は、一般的にはうつ病の診断基準を満たす可能性がきわめて高く、とにかく早急な治療を 要すると判断される結果です。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/02.pdfもちろん、相談者様を直接に診察できないインターネット相談で確定診断を下せるわけではありませんが、相談者様がご記載になられている現在のご様子は、うつ病の症状によるものと考えて矛盾しません。
そもそもかつて「うつ病」と診断されていたことがあるわけですから、診断をうつ病とするか気分変調性障害とするかは重症度の違いにしか過ぎませんし、どちらの診断になった場合でも、治療方法が大きく変わるわけではありません。
薬物療法に関して申し上げるならば、抗うつ薬を適切に用いる必要があります。
しかしながら、相談者様が処方されているのは、精神安定薬もしくは睡眠薬です。
これらは全て化学的にはベンゾジアゼピン化合物に属します。
ベンゾジアゼピンは、耐性と依存性、長期的(8週間以上)服用時の副作用のために、国際的には処方が厳しく制限されているお薬です。
ベンゾジアゼピンをこのように無原則に使用できる国は先進国では日本だけです。このベンゾジアゼピン依存の問題は昨今では一般マスコミにも取り上げられ、社会問題化しつつあります。
【抗不安・睡眠薬依存(2) ベンゾジアゼピンの害】
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-43.html【向精神薬依存 8割、投薬治療中に発症 「医師の処方、不適切」】
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-23.htmlベンゾジアゼピン5剤併用という相談者様の処方は、診断に関わらず、空恐ろしくなるほどに悲惨な内容です。
私見では、日本の心療内科医/精神科医の6~7割は薮です。
それを裏付ける、患者様にとっては不幸なデータがあります。
2006年に毎日新聞で記事になりましたが、日本うつ病学会が調査した結果、日本のうつ病患者様のうち、適切な治療を受けているのは25%に過ぎないことが判明したのです。
このことを考えると、病院選びには慎重になるべきでしょう。
最後の6箇条は良医選びに大いに参考になると思います。
【うつ病:適切な治療を受けているのは1/4(2006年 日本うつ病学会調べ)】
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-3.html現在通院されているのが「県立病院の精神科」とのことですから、本来はある程度のレベルが期待できるはずですが、現実には相談者様は悲惨な治療を受けられています。
大学病院だから大丈夫、とさえ言えないのが悲しいところですが、現在の病院の現在の主治医にかかられていて良いことは一つも無いと思います。
転院をお勧めいたします。
以上、ご参考になれば幸いです。