ご返信ありがとうございます。
実際に相談者様を診察・検査できないインターネット相談では診断行為は行えませんので、相談者様の診断は躁うつ病(双極性障害)であるという前提で回答いたします。
このサイトで相談される双極性障害の患者様の9割が、①気分安定薬を処方されていない、②気分安定薬を処方されているが血中濃度が有効域未満、③気分安定医薬を処方されているが血中濃度測定を行われていない、のいずれかに当てはまります。
実臨床でも、私の印象では双極性障害を適切に治療できる精神科医は1割に満たないので、恐らく日本の双極性障害の患者様の9割は不適切な治療を受けられているのだと思います。
相談者様の場合、主治医が積極的に気分安定薬を止めてしまったわけですから、①の中の特殊例であると言えるでしょう。
双極性障害(躁うつ病)の患者様の7割がうつ状態で発症し、それは普通のうつ病と臨床上区別がつかないため大多数の患者様は当初はうつ病と診断されます。
しかし経過中に躁状態が現れると躁うつ病に診断が切り替わり、治療方針も変わります。
躁うつ病とうつ病は全く異なる病気であることが分かっており、病像が似ていても、躁うつ病の患者様のうつ状態に抗うつ薬を投与しても効果がありませんし、むしろ躁転や急速交代化、難治化といった、病状の複雑化を招きます。
従って、相談者様は現在ジェイゾロフトを服用されるべきではありません。
躁うつ病と言っても、躁状態をうつ状態を交互に繰り返す病気ではありません。ほとんどがうつ状態で、ごくまれに躁状態が出現することがある、というのはむしろ典型的な病状推移です。日本うつ病学会が患者さん向けにガイドブックを作成し、Webで公開しています。
以下の章の5ページをご覧ください。
【2.双極性障害の症状を知ろう】
http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/sokyoku/pdf/bd_kaisetsu_chapter2.pdf↑↑↑クリックしていただくと説明ページが開きます↑↑↑
相談者様のうつ病相が良くならない理由としては、躁うつ病としての治療が行われていないことが大きいでしょう。
その点、主治医とよく相談されるか、転院も視野に入れられるべきでしょう(JustAnswerでは特定の医療機関の推薦・紹介を行っていません。ご了承ください)。
人柄と精神科医としての技量は分けてお考えになられた方がいいと思います。
双極性障害の適切な治療法や、専門医の探し方については、双極性障害治療の現状を憂慮して日本うつ病学会が作成した以下のマニュアルをご覧になってみて下さい。
【日本うつ病学会:双極性障害(躁うつ病)とつきあうために】
http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/sokyoku/以上、ご参考になれば幸いです。