完治するのには、やはりかなり時間がかかるということですか。
そして良くなっていく過程で多かれ少なかれこのようなうつ状態は避けてとうれないことですか。
確かに、このような感じのうつ状態は47年間生きてきて初めて経験となります。
しかし理論的な思考のみでは、なんとなく今の状態が出た原因は自分の考えを変えた事だとは想像していました。
30年前私が自殺未遂で入院した時ちえ先生という精神科医が担当になりました。
その先生は研修医らしく、私と年齢もそうはなれていませんでしたし、同じ何かを持っているように感じました。
そのせいかわかりませんが、その先生は自分の状態をあまり説明しなくともおおよその病状や発生原因を1週間程で把握してしまいました。
今でもかかった医師の中では、最も信頼の置けた精神科医だと思っています。
当時の診断名が脅迫神経症です。
その先生から教わった事の一つに精神病はその人固有の考え方から発生するというものです。
つまりその人は文字道理、その人が考えたとうりの人間となりうるということです。
例えば、他人の親切一つとってでも、偽善で悪意に満ちたもの思えるか、それとも本当の親切に思われるかは、その人固有の考え方によって決まってくるというものです。
当時の自分では理解することが出来ませんでしたが、なぜかちえ先生の言うことが間違っているとは思えず、そういうものなのかなと感じた覚えがあります。
また薬は治療を行う上で非常に重要な位置を占めるとも話していました。
しかし当時は肝心の治療薬が全くありません。
私が森野先生に話した考え方の変わるという意味は、そもそもそこからきています。
しかし一人の人間の中に2つの考え方の共存はありえるのですか?
もし出来ないとすれば、完治には一つの考え方が完全に死んでからしか
新しい考え方は発生しないのではないでしょうか?
その橋渡しをするには、どうしても頭の中の状態を一変させる強力な何かしらの力が必要になってくる、それが薬になると考えてよいのですか。
その力なくして自分の力だけで治すのはやはり無理ということなんですか。
薬の種類と言う面からみると、治療薬の一番少ない強迫性障害が一番治りにくい精神疾患となるんでしょうか。