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こんにちは。猫山と申します。精神科医です。
大学病院で児童・思春期外来を担当していました。
「自臭症は統合失調症の初発症状」という考え方は古典的で(30年くらい前の考え方です)、現在広く受け入れられているものではありません。ジプレキサは効いていないのではないでしょうか。
近年では、強迫性障害近縁の疾患と考える向きもありますが、自己臭恐怖の診断的位置づけは定まっていません。
自己臭恐怖は自分の体臭や口臭が他人に不快感を抱か せているのではないかと過剰に気にしてしまう病気、症状のことです。
日本では古来(?)から自己視線恐怖や赤面恐怖などとともに「対人恐怖」として扱われきました。森田療法や精神分析的アプローチが試みられてきましたが著しい効果はなく、長く難治性の疾患として扱わ れてきましたが、近年にな ってアメリカの診断基準(DSM-IV-TR)が取り入れられ、対人恐怖が「社交不安障害」か「妄想性障害」に割り振られるようになるとともに(アメリカ 人には対人恐怖は無いらし く、DSMに対人恐怖症に合致する診断項目が無いのです)、前者ならばSSRI(ルボックス/デプロメー ル、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロ)と呼ばれる抗うつ薬/抗不安薬が、後者であれば抗精神病薬が有効であることが分かってきました。
日本の精神科医の8割は薮です。
たぶん自己臭恐怖を適切に治療できる医療機関は全体の1割程度でしょう。
ご子息の現在の主治医も、残念ながらその1割に含まれているとは思われません。
以下のサイトから社交不安障害の治療が行える医療機関が検索できますので、セカンドオピニオンを受けに受診されてみることをお勧めいたします。
以上、ご参考になれば幸いです。