ご返信・追加情報ありがとうございます。
ご返信ありがとうございます。
インターネット相談では相談者様を直接診察できませんのでこのような方法をとらせていただきましたが、 QIDSにおける20点は、うつ病としてはきわめて重症で、とにかく早急な治療を 要すると判断される結果です。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/02.pdf相談者様の場合、既に心療内科でうつ病としての治療を受けられているわけですが、この治療内容が不適切です。
うつ病の薬物療法の原点にして頂点は、1つの抗うつ薬による単剤治療です。1つの抗うつ薬を最大耐用量か最大承認用量まで増量し、十分期間(4~6週間) をかけて有効性を評価し、もしも効果が無いようならその抗うつ薬を止め、その抗うつ薬とは異なる効き方をする別の抗うつ薬を十分用量・十分期間試みる…… というやり方で、それぞれの患者様と「相性」のよい抗うつ薬をみつけるべきなのです。
相談者様の場合、1日100mgまで使用できるジェイゾロフトが25mgしか用いられていません。うつ病は重症なわけですから増量されるべきでしょう。
一方で、同種同効薬であるデパスとコンスタンが併用・連用されています。これらはどちらも化学的にはベンゾジアゼピン作動薬に属する精神安定剤で、脳の同じ場所で同じように効果を発揮しますので、併用している意味がありません。頭痛に対してノーシンとセデスを一緒に処方するようなものです。マイスリーもまたベンゾジアゼピン作動薬です。
また、ベンゾジアゼピンは連用した場合の依存性や耐性、副作用が問題となりうる薬剤で、国際的にはその連用には厳しい制限が課せられています。
ベンゾジアゼピンをこのように無原則に使用できる国は先進国では日本だけです。このベンゾジアゼピン依存の問題は昨今では一般マスコミにも取り上げられ、社会問題化しつつあります。
【抗不安・睡眠薬依存(2) ベンゾジアゼピンの害】
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=60619診断もたくさんついていますから、それらに対応して処方されている他のお薬はどうしようも無いと思います(診断が正しいのだとすればですが)。
以上、ご参考になれば幸いです。