「病院での診断は躁うつ病。不眠もあります。」
→ 記載をみると、病状の根本は双極性障害(躁うつ病)であり、これに睡眠障害と強迫症状が併発していると考えられます。一般的にみて、これはとても辛い、重度の状態であり、カウンセリングで治療するにしても薬物療法を併用しないと、カウンセリングによる苦痛が増してしまう心配があります。
「炭酸リチウムとロフラゼプ酸エチルと不安どきにデパス。睡眠薬。私は双極性障害なんでしょうか? 」
→ 治療薬をみても気分安定作用のあるリチウムと抗不安薬の中でも作用時間が長時間タイプのロフラゼプ酸エチルの併用であり、前述のように重度の方の治療と一致します。
強迫症状に対しては、本来はSSRIを使用しますが、双極性障害のために使用が制限されるため、治療はとても慎重に行う必要があります。
対応としては
① リチウムの血中濃度を測定しながら増量し、必要時にはセロクエルやエビリファイなど気分安定作用のある他の薬を併用すること
② うつ状態に対しては、外来通院で修正型電気けいれん療法(mECT)を行うことなどがあります。
担当医から上記対応については、すでに提案されているでしょうか?