新型コロナの定型的症状は37.5度以上の熱が4日以上、息切れ、倦怠感、喉の痛み、咳などですが、鼻汁や喀痰の頻度はすくなく乾いた咳である事が多いようです。3割程度で嗅覚障害か味覚障害を呈したという報告もあります。ただし、症状は非常に多彩で下痢や皮疹を呈することすらあります。
典型的には高熱や強い倦怠感が4日以上続くため普通の風邪に比べて身体はかなり辛いです。普通の風邪は2-3日目をピークに熱が和らぎ4日以上37.5度以上が続く事はあまりありませんが新型コロナの場合は37.5度以上の熱が4日以上続き1週間程度だらだらと風邪症状が長引きます。
ただし軽症例も多くあり、その場合普通の風邪と区別がつきません。
1週間程度風邪症状が続き治癒するのが8割、2割の人は1週間から10日後に肺炎をおこします。この際に呼吸困難や胸部の違和感が生じたりします。
また、症状のみから診断したり除外することは不可能に近いと思います。
実に多彩な症状を呈し重症度も無症状から重症まで様々だからです。
呼吸器症状などが全くないので可能性が高いとまでは言えませんが、熱が出たり上がったりするのはコロナ患者に多くみられる特徴です。いつだれが感染してもおかしくない流行状況である事から、本日受診するか発熱相談センターに電話したほうがいいでしょう。