おはようございます。
ご返信ありがとうございます。
抗がん剤による末梢神経障害は多くの場合は原因薬物の投与が中止されてから3~6ヶ月後には改善が認められます。脳や脊髄のような中枢神経とは異なり、末梢神経はダメージを受けても回復する性質があるからです。
しかし残念ながら、相談者様のように、痺れや痛みが慢性化してしまう患者様もおられます。
この状態を慢性疼痛(神経障害性疼痛、神経因性疼痛)と呼びます。
怪我や慢性的な刺激、薬物投与、手術などがきっかけとなり、末梢神経が傷つくことが原因で、本来の神経損傷が治癒した後も疼痛が続くと病態のことで、近 年では、末梢神経だけではなく、痛みの信号を中継する脊髄や、その信号を受け取る脳のある部位も神経因性疼痛の原因の一端を担うことが知られてきていま す。
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敢えて単純化して申し上げれば、刺激を受け続けたことによって末梢神経が少なからず傷つき、混線が起きてしまったような状態です。刺激・傷の程度や場所とは関係が無く、滅多に起きないが、起きるときには起きる、といった印象の病態です。
治療としては、通常の鎮痛剤は効きません。
神経の信号の伝達を統制するようなお薬(リリカ、一部の抗てんかん薬、抗うつ薬、麻薬性)の服用や、程度によっては神経ブロック注射などが必要になります。
相談者様も服用されたリリカはこの目的で最も広く用いられるお薬ですが、眠気やふらつきと言った副作用のために、有効用量(1日300mg)まで用いることができないことがしばしばあります。
神経の混線は神経因性疼痛が続けば続くほどもつれていく傾向がありますので、出来るだけ初期に適切な治療を受けておくことが重要です。
相談者様の場合は、腎機能との兼ね合いでこれ以上服薬量を増やすことが難しいということであれば、神経ブロック注射によるしびれの緩和が検討されるべきかと存じます。
神経因性疼痛の治療はペインクリニックにて行われます(JustAnswerでは特定の医療機関の推薦・紹介を行っていません。ご了承ください)ので、お早目の受診をお勧めいたします。
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