【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきます】
こんばんは。
猫山と申します。精神科医です。かつては老人率が日本一の市の市立病院で神経内科兼任で3年間勤務し、ご高齢の患者様をたくさん診てきた経験があります。
お祖母様が「老人性鬱」を患われており、そのためにご記載のような状態を呈しているという前提で回答するならば、老年期精神医学の専門医療機関を受診されることをお勧めいたします。
「老年期の心の障害は、『老化』を抜きに考えることはできません。老化は精神の疾患の直接的な原因とはなりませんが、精神医学上、いくつかの問 題を生じさせる ことになります。第一に、器質的な変化による心身の機能低下は、ストレスに対する耐性の低下につながり、小さな変化や刺激でバランスを崩しやすくなりま す。第二に、社会生活の面では「喪失」を余儀なくされる年代にあたり、退職、重要なポスト(役職)からの引退、収入減少、配偶者や友人の死など、失うもの の多さ、大きさに愕然となることが多くなります。
(中略)
一方、治療する側からみれば、老化の程度は人によってさまざまだということが診断や治療を難しくしています。人の名前が思い出せない、物を置いた場所を すぐに忘れるなど、医学的になんら問題にならないような変化を自覚するにとどまる人がいれば、深刻な痴呆症(認知症)に進む人もいます。これらの人々で は、障害の現れ方も多様なものとなり、薬物療法、精神療法も個々のケースごとに異なる対応が求められます」(
http://www4.zero.ad.jp/dentalian/index-04-04-rounenki.html より引用)
こうした側面があるために、一般の精神科・心療内科では、一定以上の年齢の患者様には十分な対処ができない場合が少なくありません。
下記のサイトから、日本老年精神医学会認定の専門医を検索することができますので、専門医が勤務している、通いやすい場所の医療機関を探していただければ、お困りの症状についてレベルの高い診療を受けられる可能性が高いと考えます。
【日本老年精神医学会認定 こころと認知症を診断できる病院&施設】
以上、ご参考になれば幸いです。