相談者様におかれましては、向精神薬、相談者様の場合、特にルボックスとルーランによる性機能障害としての射精障害が生じている可能性が高いと考えます。
ルボックス:
http://www.e-pharma.jp/dirbook/contents/data/prt/1179039F2032.html (副作用の8参照)
ルーラン:
http://www.e-pharma.jp/dirbook/contents/data/prt/1179043F2039.html (副作用5参照)
男性の性機能障害には、性欲、勃起、性交、射精、極致感、それぞれの段階での障害があります。
向精神薬による性機能障害は、話題にしにくいからか余り臨床場面で話題に上らない副作用なのですが、実際の発生頻度はかなり高いと見積もられています。
中でも、ルボックスを含むSSRI(選択的セロトニン再取り込阻害薬)による性機能障害は有名で、海外の報告では服用患者の約4分の1で上記4つの段階のいずれかの障害が起こるとされています。
向精神薬による性機能障害を改善するお薬はありません。
向精神薬の側の調整――ルーラン、ルボックスの置換か減量が解決手段ということになります。
その利害得失をよく考えられた上で、精神科主治医と相談されてみることをお勧めいたします。そもそも、うつ病において抗精神病薬であるルーランを服用する意義はありませんから、このお薬は中止する方向で相談されるべきだと考えます。
ルーランを中止しても射精障害が残る場合は、ルボックスを中止し、ミルタザピン(商品名:レメロン、リフレックス)という抗うつ薬への置換を願い出て下さい。性機能障害が少ないことで有名な抗うつ薬です。
以上、ご参考になれば幸いです。