貴金属の販売を業とするＸは、商品の宝飾品の入ったバッグを携えて、Ｙ経営のホテルにチェックインし、Ｙに対し、運転してきた自

YがXの依頼を受けて鍵を預かって駐車場に入れておくことを指示されているということですので、XとYに寄託契約（民法657条）が成立していることになり、預かり品が盗まれたり破損した場合にはとしてYは原則として善管注意義務違反が認められるのでYはXに対して損害賠償をしなければなりません。この寄託契約とはYが物品の滅失や毀損を防ぐために預かって保管することを内容とするものです。

高価品の特則というのは、通常貨幣や有価証券に適用されます、宝飾品がすべて適用されるわけではなく、もちろん金銭価値にしたらとても高額になる宝飾品は適用されますが、今回の場合はどのくらいの価値があるのかまではわからないので判断が難しいところになります。Ýに重過失があった場合は、Ｘの車、バック、宝飾品の損害賠償だけにとどまらず、重過失があったことについて起こってしまったことについて、損害賠償とは別に慰謝料の支払い（通常謝罪や迷惑料として支払われるような金銭）が生じ、Xはそれに対しての請求もできることになるでしょう。

高級車は高価価値がる者にはなりますが、装飾品とはまた別で、やはり移動手段としてのあくまでも車ですので高級品に該当はしないと考えることができるかと存じます。ホテル側が一切損害賠償責任を負わないということはないかと存じます。あくまでも実務面の経験も考慮した私の見解であり模範解答通りではないのをご承知おきください。