侵奪罪というのは、刑法の不動産侵奪罪のことかと存じます。
不動産侵奪罪の成立には、単に不法に居座って使用しているだけでは足りず、
例えば建物を建築したり、ブロック塀で囲ってしまっている、植林をしている、
というような状況が必要になります。
駐車場として使用しているということですので、不正な占拠ではあるかと思いますが、
前述しましたように、ブロック塀で囲い、他の者が物理的に入れないような状況に
なっていたり、屋内駐車場を建築してしまっているようなケースでない限りは、
不動産侵奪罪は成立していないということになります。
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土地の不法使用の観点からは、次の方法が考えられるかと思います。
・住民監査請求
住民監査請求というのは、税金の使途や財産の管理についての違法や
不当な行為について、監査を求めることができる制度です。
今回の場合、県の財産が適切に管理されていないということになりますので、
この制度の対象になるものと考えられます。
http://www.pref.saitama.lg.jp/site/top/jyuminnkannsa-tebiki.html
・市民オンブズマンの利用
市民オンブズマンというのは、自治体を市民により適切に監視しようという
活動です。
地方自治体への住民監査請求や改善の申入れ、場合によっては住民訴訟
を行うなうといった活動を行なっています。
ご質問者様が住民監査請求を行うにあたってのアドバイスを受けたり、場合
によってはオンブズマン活動の一環として、ご質問者様の案件を取り上げて
もらえる可能性もあるでしょう。
http://ombs-sai.sakura.ne.jp/
また、日常的な嫌がらせ、特に通学に支障が出ているということについては、
下記のような対応が考えられます。
・教育委員会や子供安全課への相談
近隣住民の嫌がらせにより通学に支障が出ているということですから、
この点を、子供の権利の観点から県にご相談されてみるのも良いかと思います。
http://www.pref.saitama.lg.jp/site/smile-net/
・訴訟
ご質問者様やお子さんが受けられている嫌がらせ行為が行われており、実際に
通学が困難になっているということであれば、不法行為として損害賠償を求める
事ができる可能性があるかと思います。
なお、費用的に厳しいようであれば、法テラス(国の機関です)による訴訟費用の
立替え制度もありますので、ご検討されてみてはいかがでしょうか。
http://www.houterasu.or.jp/nagare/saibanhiyou_tatekae/index.html