ご心配のことと思います。
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循環器内科専門医のDoctorHeartです。
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3度房室ブロックでペースメーカー留置後で発作性心房細動が認められたという事ですね。
発作性心房細動が出現すると心拍数が100くらいまで上昇し動悸を伴うという事ですね。
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「今後の治療は?」
→まずはペースメーカーを留置しているため設定している心拍数50未満に低下することはないため、内服されているカルベジロールを許容最大量まで増量して心拍数の上昇を抑え込み、それにより発作時の心拍数が100未満となり動悸も自覚することがなくなれば、カルベジロールによる心拍数コントロールとリクシアナでの抗凝固療法(脳梗塞予防)での治療で問題はないと思います。
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上記治療でも発作時の心拍数上昇を抑えきれず、動悸の自覚症状が強いようであれば、発作性心房細動にたいしてカテーテルアブレーションというカテーテルでの不整脈根治術を検討してもらうといいと思います。カテーテルアブレーションで発作性心房細動が根治できれば以後発作が出ることもないため、動悸発作が出現することもなくなります。発作性心房細動が根治できればカルベジロールやリクシアナも最終的には中止可能となります。
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以上、一般的な内容について書かせていただきました。追加のご質問・疑問点などがありましたら、ご連絡いただければ幸いです。