ご返信ありがとうございます。
奥様についてのご質問と間違えてしまい、大変失礼をいたしました。
いまどきβ遮断薬を高血圧に対する第一選択薬として用いることは稀ですので、その点でも主治医の先生の専門性を確認させていただきました。
まず、高血圧につきましては、薬物療法が始まれば、基本的にはお薬は止められないのだと理解していただいた方がよろしいかと存じます。
http://kanja.ds-pharma.jp/message/ketsuatsu/column23.html (Q2参照)
また、β遮断薬は断薬時のリバウンドがもっとも起こりやすい降圧薬です。
http://www.drugsinfo.jp/2007/08/10-220100リーゼを含むベンゾジアゼピン抗不安薬も、「飲んでる量も最低だから、一気に止めても問題ない」ということはありえません。4年間も服用することは、国際標準からすると常軌を逸していますので、急な断薬による離脱症状は起こり得ます。
離脱症状 ベンゾジアゼピンの長期服用は、上記した様々な症状を引き起こす恐れがある。しかし、急に服用をやめると、 今度は様々な離脱症状が表れる。イライラ、不眠、悪夢、不安増大、パニック発作、幻覚、抑うつ、強迫観念、攻撃性、集中力低下などの精神症状や、頭痛、筋 硬直、皮膚がピリピリする感覚、疲労感、眼痛、耳鳴り、光や音の過敏性、吐き気、嗅覚異常、月経異常などの身体症状だ。離脱症状の数や程度は、服用期間や 服用量、個人差で大きく異なり、減薬は医師に相談しながら慎重に進める必要がある。
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-43.html現在の相談者様の状態は、セリプロロールかリーゼ、もしくはその両方の離脱症状によるものである可能性が高いと考えます。
少なくとも血圧は高くなっていますから、降圧薬は再開する必要があるでしょう。
また、腹痛に関して、離脱症状なのか、多の疾患によるものなのかを鑑別する必要があります。消化器内科の受診も必要でしょう。
リーゼの離脱症状が起きていたとして、それをどうするかについては精神科医の介入を要するかもしれません。
このような問題が複雑化が、依存性があるお薬が、非専門医によって無闇に長期漫然投与してしまうことの弊害のひとつであると言えるでしょう。
昨今、「かかりつけ医制度」が云々されていますが、
私見としては、専門性が無い個人開業医を受診することは、そのために要する時間とお金に見合わないことが大多数だと思います。
総合病院の受診をお勧めいたします。
以上、ご参考になれば幸いです。