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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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こんにちは。医療画像の著作権についてお伺いしたいのですが、可能でしょうか アシスタント:

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こんにちは。医療画像の著作権についてお伺いしたいのですが、可能でしょうか
アシスタント: 了解いたしました。お住まいの都道府県を教えていただけますか?
質問者様: 神奈川県です
アシスタント: ありがとうございます。上記の他に、法律の専門家に事前に伝えておきたいことはありますか?
質問者様: 当院で治療中の患者の画像を患者本人がSNSで知り合った理学療法士に画像を提供し、その画像を使って医学雑誌へ投稿した際の、医療画像の著作権の侵害についてお伺いできればと思います。
質問者: 返答済み 8 日 前.
12465;ース2の症例になります。

知的財産権を専門とする者です。

その医療画像が著作物となる場合には著作権が生じますので、それを無断で利用する場合には著作権侵害となります。

この著作物とは、「思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」と定義されています(著作権法2条1項1号)。そのため、写真に「創作的な表現」があれば著作物とはなります。

写真について創作性を認めることのできないものとして、自動証明写真、プリクラ、監視カメラの写真などが典型例として挙げられています。

学説などでは、構図や配置、どのようなアングルで捉えシャッターをきるか、光線の照射方法や陰影の有無や付け方をどうするかなどの写真技術や、撮影後の現像、焼付け、などのプリント処理の段階における技術的な創意工夫がなされている場合であって、かつ、それらの創意工夫が写真に現れている場合に初めて「創作性」が認められて、「著作物」になるといわれています。

実際には、先に例示したプリクラ等のような自動的に撮影されるような写真を除き、デジカメやスマホ写真であっても、人間がシャッターをきったものであれば、ありふれたものでない限りは著作物になるものと思われます。

ただし、その医療画像が著作物であっても、著作権法上の引用に該当する場合には、侵害とはなりません。

この引用につきましては著作権法32条1項に次のように規定されています。

「公表された著作物であって、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。」。

ここでいう「公正な慣行に合致し」及び「引用の目的上正当な範囲内」の内容は、実際には著作物(文章、写真、イラスト、動画など)の性質、引用の目的、必要性、量、内容、方法等を考慮して、社会通念をもってケース・バイ・ケースに判断されているようです。旧著作権法の事案ですが、パロディー事件の上告審判決では、以下の要件をすべて満たす必要があるとされています。

① 公表された著作物であること

② 明瞭性→引用する側の著作物(本件では理学療法士の医学雑誌)と、引用される側の著作物(本件では質問者様の医療画像)との区別が明瞭であること。

③ 付従性→引用する側の著作物が主体で、引用される側の著作物が従たる存在であること。要するに質問者様の画像が理学療法士の医学雑誌に吸収されており、質問者様の医療画像がメインであるような内容になっていないということです。

④ 必要最小限→引用の範囲が引用の目的上必要最小限の範囲であること。例えば、引用される側の著作物(医療画像)が、必要以上にたくさん引用されているような場合には、引用の要件を満たさないと判断される可能性がでてきます。

⑤ 引用の目的が報道、批評、研究等であることです。報道、批評、研究等の目的でないと判断されるときは、正当引用とは認められないこととなります。ただし、これらは例示であって、これ以外の目的であっても、その著作物を引用せざるを得ないような必然性があれば、この要件を満たすものと考えられます。

⑥ 引用される側の著作物は、翻訳することはできますが、それ以外の改変や翻案をして引用することできません(47条の6第1項2号)。

また、元の著作物を引用するにあたりましては、出所を明示する必要があります(著作権法48条1項1号)。例えば、著作者名(氏名、雅号、サイン、略称など)、会社名やURLなどの明示が必要となります。

これらの全ての要件を満たすことで、許諾なく利用することができます。

そのため、質問者様医療画像が創作性があり著作物となる場合であって、かつ、理学療法士の利用が引用に該当しない場合には、理学療法士がその医療写真を無断で複製しますと、複製権の侵害となり(著作権法21条)、それをネットに掲載しますと公衆送信権の侵害となり(同法23条)、医学雑誌を譲渡しますと譲渡権の侵害となります(同法26条の2第1項)。

これらの著作権侵害に対しましては、民事として差止請求(同法112条)や損害賠償請求が可能です(民法709条)。

故意の場合には刑事罰の対象となり(著作権法119条等)、告訴することができます。

質問者: 返答済み 8 日 前.
12362;返事ありがとうございます。 
なかなか慣れない事なので、専門用語を理解するのに苦労しますが、
現時点で、本症例については、学会や論文では公表しておりません。症例を集めて将来的に論文化する予定です。
論文化するときに、先の理学療法士が公開したために、同じ画像を使えないことが支障がでます。
まだ公表されていないということにおいて、先方の理学療法士に対し著作権について対峙することは困難でしょうか。

まず、医療画像が著作物になるか否かが問題となります。

先にご説明したように自動証明写真のように自動的に撮影されるような写真は「創作性」がないため著作物には該当しません。

自動証明写真のような誰が撮影しても同じような画像となるものではなく、その写真(画像)の撮影に際して撮影者の創意工夫がある場合(高度な創意工夫までは不要です)、例えば、誰が撮影しても同じような画像となる場合には創作性は認められませんが、診断や研究論文に掲載するのに必要十分な画像を得るためには、それなりのテクニック、技法が必要であるということであれば創作性が認められて著作物になります。

その医療画像が著作物であることが前提であって、さらに、理学療法士のその画像の利用が著作権法上の引用の要件を満たしていない場合には、著作権の侵害になるということです。ご質問にあるようにその医療画像が未だ公表されたものでないかった場合に、その医療画像を理学療法士が無断で学会や論文に掲載しますと引用の要件は満たさないため、著作権の侵害となります。

また、その医療画像が著作物である場合において、その医療画像が未公開であって、第三者(理学療法士)が無断で初めて公表(学会発表や雑誌への掲載)した場合には、著作者人格権のうちの公表権(同法18条)や氏名表示権(同法19条)と抵触することになろうかと思われます。

したがいまして、ポイントとなるのは、その医療画像が著作物となるか否かということになろうかと思われます。

質問者: 返答済み 8 日 前.
12354;りがとうございます!!! 医療画像はケース2のMRIになります。
著作物になるかという点については、 診断に必要な撮影方法がありますので、techniqueや技法が必要です。
そうなれば、著作物に当たりそうですね。しかも毎回同じ条件で同じスライスで病変部を評価することが必要です。
引用の要件をみたさないために、著作権の侵害にあたりそうな感じですね。

そうしますと他の医師や撮影技師が撮影しますと異なる画像になるということになるようですね。

そうしますと撮影者が創意工夫を凝らして、自ら望む画像を取得するために創意工夫をする必要があるということであれば創作性は認められ著作物になる可能性は高いものと推察されます。

そうしますと、未公表のものを無断で利用していますので、引用となならず著作権侵害となり、また著作者人格権も侵害していることになろうかと思われます。

質問者: 返答済み 8 日 前.
12354;りがとうございます。
もし、著作権侵害となると、著作者人格権も侵害となると、
それらが認められた場合、相手方にはどのような罰則が適用されるのでしょうか。

著作者人格権は未公表の著作物(医療画像)を無断で公表している行為に対して侵害となります。

侵害行為に対しては、民事では差止請求や損害賠償請求ができ、相手に故意があれば(すなわち著作権侵害であるという認識があれば)刑事罰が適用されます。

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質問者: 返答済み 8 日 前.
12394;るほどですね。刑事罰まで、、、クリニックとしてどう対応するかということで院長や事務長と相談して、今後の対応を検討したいと思います。大変貴重なご意見をありがとうございました。
無事に解決されることを祈願しております。
なお、評価の操作をしていただきますようお願いいたします。
質問者: 返答済み 8 日 前.
20102;解しました。実施いたしました。
よろしくお願いいたします。
質問者: 返答済み 8 日 前.
12377;みません。修正情報なのですが、
MRI画像は、当院からオーダーして、他院(画像専門クリニック)で撮影したものを使用しています。
このケースにおいても同様な件(著作権)については、いかがでしょうか。
当院通院加療中の患者であって、その理学療法士は全く診察も治療にも関わっていません。

他院で撮影しても、そこに無断で画像を利用し他場合も先ほどのご説明と同様のケースとなります。

質問者: 返答済み 8 日 前.
12354;りがとうございます!!!
・私が診療情報提供書で撮影方法などを指定し、他院(画像専門クリニック)で撮影したMRI画像ということになります。
 私の依頼無しでは、MRIを撮影することはないわけですが、これは何か影響しますか?
・本人が理学療法士に同意して画像を使用している本ケースですが、本人の同意については、何か影響しますか?https://www.justanswer.jp/info/disclaimer

原則として、著作権は著作者、すなわち撮影者に生じます。

その撮影者が理学療法士に画像の利用を同意している場合には、理学療法士による画像の雑誌への掲載は違法とはなりません。

質問者: 返答済み 8 日 前.
12354;りがとうございます!!! その撮影を指示したのが、私ですが、著作権は、撮影者@他院医師とのことでよろしいでしょうか。
撮影者は私の指示と依頼を受けて実施したことになります。

質問者様も画像の撮影に実質的に関与した認定されれば質問者様と撮影者の共同著作物となり、共同の著作者人格権と共有著作権となります。

その場合、原則として著作権者全員の合意がなければ画像の利用を許諾することはできませんので、一歩の著作者だけの許諾による雑誌への掲載は著作権侵害となりえます。

ただし、実質的に関与したか否かの判断は難しいのでこの場で断定できませんことご了承ください。

質問者: 返答済み 8 日 前.
12354;りがとうございます。 実質的に関与したかについては、紹介状作成の段階で、撮影部位と撮影方法やその他詳細(前回との比較のため、これまでと同じスライス、同じシーケンスという撮影詳細の指示)をこちらから記載してます。
撮影するクリニックでは、この指示書通りに撮影することになっているので、この点からすると共同著作物に当たるかと思います。

その可能性は高いといえそうですが、この場で断言するのは難しいです。

質問者: 返答済み 8 日 前.
12354;りがとうございます!!!

なかなか難しい判断が必要となりますが、無事に解決されることを祈願しております。

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