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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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ユーザー評価:

現在noteというオンラインで自作の記事を上げて0円から販売できるサービスに手を出そうと思ってます。
JA: 了解しました。お住まいの都道府県を教えていただけますか?
Customer: 東京都です
JA: ありがとうございます。上記の他に、弁護士に事前に伝えておきたいことはありますか?
Customer: 鋼の錬金術師というコミックスを使って、引き寄せの法則について語った記事を作成しようと考えています。用語・登場人物を使う、wikipediaからストーリーを引用、僕の視点での独自の切り口で引き寄せの法則と組み合わせて発信したいです。作品のイラストなども使いたいと考えていますが、有料だと著作権を侵害するのか、無料だと大丈夫なのか、それともそれ以外を検討すべきなのか。それともいっそ原作者に掲載OKをもらってしまった方が話が早いのか。アドバイスをいただけたらと思っています。

知的財産権を専門とする者です。

著作権は「著作物」に発生します。そのため、「著作物」でないものを利用する場合は著作権者の許諾は不要となります。

この「著作物」とは、法律上以下のように規定されています。

「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」(著作権法2条1項1号)。

すなわち、著作物といえるためには、「創作的な表現」であることを必要とします。

例えば、死亡記事や人事異動、「東京タワーの高さは333メートルです」など単なる事実を述べたに過ぎない文章には、創作性がないとして「著作物」とはなりません。

また「暑中見舞い申し上げます」やそれに続く「猛暑が続いておりますが、皆様にはますますご健勝のことと存じます。」などのような暑中見舞いの挨拶や季節の挨拶に使われる文言、通常の表現による契約書など、定型的な文章といったものなども創作的な表現とは認められず、「著作物」とはなりません。

要するに、その文章を作成するに当たり、作者において独自の表現の選択の幅が少ない場合において創作した文章等は、創作性が低く著作物にはならない可能性が高まります。

そのため、文章の一部分といった短い部分のみを利用した場合は、その短い文章が著作物となる可能性は低いものと考えられますが、短い文章でも俳句や短歌などのような場合には創作性が認められて「著作物」となる場合もあります。

また、著作物における「創作性」とは、高度な芸術的、文芸的なものである必要はなく、上述した事実のみや定型的なものではく、また、先行する他人の表現と似ていなければいいという程度のものですので、創作性について高度な芸術性まで要求しているものではありません。

また、「表現」について著作物の対象としていますので、アイデアにすぎないものについては、それが創作性のあるものであっても、著作物とは認められません。そのため、そのアイデアのみを模倣し、異なる表現とした場合には、著作権の侵害とはなりません。
 また、「思想又は感情」の「創作的な表現」が著作物として認められますので、月の軌道データのような自然科学上の事実、電車のダイヤ等のデータ、時刻表、理科年表などデータをほぼそのまま記載しているにすぎない文章は、「思想又は感情の創作的な表現」とはいえず、「著作物」には該当しません。
 さらには、日常の挨拶文(時候の挨拶文、転居通知、出欠の問合せなど)、商用文(物品の発注、代金の督促など)、スポーツやゲームのルール自体(ルールの解説書は除く)、題号(映画、書籍、CD等のタイトル)のようなものも「思想又は感情の創作的な表現」ではないといえます。

要するに「創作的な表現」であるか否かによって「著作物」かどうかが判断されることになります。

これらのことに照らしますと、鋼の錬金術師に掲載されている「創作的」な表現部分の文章をそのまま利用したり、イラストをそのまま利用しますと、それらは「著作物」となり得ますので著作権のうちの複製権と抵触するものと思われます(同法21条)。

また、それらをネットやSNSに掲載しますと公衆送信権とも抵触するものと思われます(同法23条)。

先にも申しましたが、著作権法は「表現」を保護するものであって「アイデア」は保護しないことに照らし合わせますと、実質的には鋼の錬金術師の文章と同じであっても、質問者様が独自に別の「表現」に変えたものであれば、それは著作権の侵害にはならないということになります。

したがいまして、鋼の錬金術師の文章やイラストをそのまま利用する場合には、有料・無料とは関係なく、著作権者の承諾を得る必要があろうかと思われます。

質問者: 返答済み 1 月 前.
12372;回答ありがとうございました。
表現が保護されて、アイデアは保護されない
ということでしたが、
「この記事は鋼の錬金術師という作品から発想を得て書いたものです」
という一言を加えて、それ以降を独自の表現で書き連ねる(今回で言えば引き寄せの法則という概念を書く)のは問題ないのでしょうか?

「この記事は鋼の錬金術師という作品から発想を得て書いたものです」の一言はあってもなくても構いませんが、独自の表現で書くのであれば問題はなかろうかと思われます。

質問者: 返答済み 1 月 前.
12354;りがとうございます。
とても細かいですが、
アイデアは保護されないながらも「鋼の錬金術師」という作品を想起させて
読んでもらうにあたり
「問題はない」というのは、それは有料無料問わずでしょうか?

有料・無料を問いません。

営利・非営利が問われる場面としましては、例えば、著作物を私的使用の目的で複製する場合ですとか、著作物である音楽を非営利で演奏するのであれば、許諾が不要ですとか、そういった場合ですので、本件のケースでは関係がないとこととなります。

質問者: 返答済み 1 月 前.
12354;りがとうございます。
理解が深まってきました。そうしましたら、今回の件について僕が・有料で記事にしたい
・作品のイラストは使いません
・作品を想起してもらいたいので「この記事は鋼の錬金術師という作品から着想を得て書いております」のような一言を書く
・記事の中には作品を想起すれば理解できる文面にするが、作中の文章を直接使わない、固有名詞(イニシャルも含め)も使わない
・ただ、登場人物同士の関係性や各登場人物の性格や作中での出来事などを一般的な言葉を使って表現するという形で記事の執筆や販売をしてみたい、となった場合はそれは法に触れない、という解釈で問題ないでしょうか?

実際に鋼の錬金術師の文章と質問者様が創作された文章を比較しなければ断定的なことは申せませんが、考え方としましては、そのようなことで問題はなかろうかと思われます。

なお、作中の文章を変える際には、語尾など一部のみを変えるといった程度では、原著作物の改変・翻案となり、翻案権と抵触する可能性がありますので(著作権法27条)、意味は原著作物(鋼の錬金術師の文章)と同じであっても、表現を一部のみでなく、全体として大きく変えた方が翻案とならない可能性が高くなろうかと思われますので、ご注意してください。

質問者: 返答済み 1 月 前.
32771;え方が問題なさそうなことがわかってよかったです。伝えていただいた翻案かどうかについて
たとえとして適切かはわかりませんが、
カフェとしての業態は一緒でも、スターバックスコーヒーとドトールコーヒーとの違いのように
カフェではあるし、カフェとしてコーヒーを売るけれども
具体的なコーヒー豆などは独自の方法で調達したり独自の作り方で販売する
ということで問題がないのような解釈でよろしいでしょうか?(アバウトですみません)

翻案の説明は難しいので、中々意図していることを伝えるのが大変なのですが、文章の場合でご説明したほうがいいかもしてません。

翻案とは、先に創作した原著作物(本件では鋼の錬金術師の文章やイラスト)に修正増減を施し、新たに創作性のある表現を付加しても、その創作した文章やイラストが、原著作物に依拠し、かつ、原著作物の表現上の本質的な特徴を直接感得することができる場合をいいます。そして、そのように翻案されたものである場合には、その文章やイラストは原著作物に対する「二次的著作物」となります。

すこし、ややこしい表現で理解し難いかもしれませんが、大雑把に言いますと、デッドコピー(そっくりそのままの複製)といえるほどには原著作物と近似していないけれども、全く別の著作物ともいえない著作物。あるいは、デッドコピーといえるほどではないが、それでもなお、二次的著作物から原著作物を直接想起(連想)させるほどに似ているといったようなものです。(なお、この「連想」とは、鋼の錬金術師を連想されることは構いませんが、その本に使用されている個々の文章表現やイラストを連想させるくらいに似ている二次的著作物の文章やイラストである場合は翻案という意味です)

実際には、どのような行為が翻案に該当するかは、著作物の種類や表現態様などによって異なり、確定的な基準は存在せず、ケース・バイ・ケースで判断されることになります。

二次的著作物の文章に基づいて、イメージとして鋼の錬金術師を想起させることは問題ないのですが、鋼の錬金術師で用いられている具体的な表現を連想させるような場合は翻案ということです。分かりにくいかもしれませんが。

質問者: 返答済み 1 月 前.
12354;りがとうございます。では「翻案にならないように気をつけつつ、二次的著作物になるよう執筆していく」ということで大丈夫そうでしょうか?
いただいた文章からは、
「もろパクリをせず、読者が勝手に(鋼の錬金術師と関係ない文章から)鋼の錬金術師を連想しちゃう記事であれば大丈夫」のようなニュアンスで受け取っています。

「もろパクリをせず、読者が勝手に(鋼の錬金術師と関係ない文章から)鋼の錬金術師を連想しちゃう記事であれば大丈夫」のようなニュアンスで受け取っています。 →そのようなご認識で問題なかろうかと思われます。

なお、「二次的著作物」とは、原著作物を「翻案」したものをいいますので(同法2条1項11号)、原著作物を直接感得しないくらいにまで改変の度合いを高めることが必要となります。その改変の度合いを高めて創作した二次的著作物から、読者が勝手に鋼の錬金術師を連想しても、それが直ちに著作権(翻案権)の侵害になるものとはいえないものと思われます。

質問者: 返答済み 1 月 前.
12431;かりました。
理解も深まり、とても満足いたしました。
教えていただいたことを踏まえつつ執筆しようと思います。
この度は長く丁寧に対応してくださり、本当にありがとうございました。

お役に立てたようで何よりです(大変恐縮ではございますが評価の方をよろしくお願いします。)。

また、何かございましたらご質問してください。

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