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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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著作権なのか知的財産権なのか分かりませんが、相談です。

ユーザー評価:

著作権なのか知的財産権なのか分かりませんが、相談です。とあるビジネス上のノウハウをまとめ、それに呼び名(XXメソッド、みたいなことです)をつけて用語にした方を仮にAさんとします。Aさんの作ったそのノウハウについて、僕は自身のブログにまとめました。まとめ方をざっくりと説明するならば、「XXメソッドについてご紹介します⇒ざっくりというとこういう理論です⇒Aさんという方が開発しました(Aさんのページへのリンク付き)⇒僕自身も活用していてとても役立っていてオススメです」というものです。この記事を書いたのが2014年のこと。しかし先日、Aさんから「著作権侵害をしている。訴訟準備をする」との内容の手紙が届きました。質問は、こちらのブログでの紹介が、著作権侵害や、あるいは知的財産権の侵害になるのでしょうか?ということです。また、その回答によっては、もう一つ質問したいことがあります。Aさんのその後の対応と、やり口についてです。よろしくお願いします。
質問者: 返答済み 1 月 前.
12371;ちらへの投稿は、一般へは開示されませんか?
実際の書類やブログ記事を投稿したいと思います。

知的財産権を専門とする者です。

著作権の問題となるものと思われますが、問題は質問者様の行為が著作物の複製や公衆送信(ネット配信)となるかどうかによって判断が分かれます。

すなわち、著作物とは、著作権法上、次のように規定されています。

「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」(同法2条1項1号)。

要するに「創作的」な「表現」について著作物であるとされ。著作権が生じます。そのため、「創作的な表現」でないものは著作物とはならず、著作権は生じません。

この「創作性」とは、完全な独創性までは要求されておらず、また、学術性や芸術性の高さも求められてはおらず、何らかの個性が現れていればよいとされています。もう少しくだけた言い方をしますと、他人の著作物の「模倣」でなければ、創作性は認められるといった程度のものといえます。

ただし、いくら先行する他人の著作物の模倣ではなくても、人事異動や死亡記事などの事実の伝達にすぎない雑報や、単なる日々の社会事象をそのまま表現したに過ぎない時事の報道については、著作物とは認められません(同法10条2項)。

また、「表現」について著作物の対象としていますので、何らかの形(言語、写真、美術作品、建築物、地図、音楽など)として表現されておらず、単なるアイデアにすぎないものについては、それが創作性のあるものであっても、著作物とは認められません。そのため、そのアイデアのみを模倣し、異なる表現とした場合には、著作権の侵害とはなりません。

それから、「思想又は感情」の「創作的な表現」が著作物として認められますので、例えば、「東京タワーの高さが333メートルである。」といった事実そのものを表現したにすぎないものや、月の軌道データのような自然科学上の事実、電車のダイヤ等のデータ、時刻表、理科年表などデータをほぼそのまま記載しているにすぎない文章は、「思想又は感情の創作的な表現」とはいえず、「著作物」には該当しません。

さらには、日常の挨拶文(時候の挨拶文、転居通知、出欠の問合せなど)、商用文(物品の発注、代金の督促など)、スポーツやゲームのルール自体(ルールの解説書は除く)、題号(映画、書籍、CD等のタイトル)のような短い文も「思想又は感情の創作的な表現」ではないといえます。

このような考え方に基づいて判断しますと、Aさんがノウハウをまとめた「文章」については著作物となる可能性が高いものと思われますが、あくまでも保護されるのは、上述しましたように「創作的」な「表現」ですので、質問者様が「⇒ざっくりというとこういう理論です」として表現した内容が、Aさんのノウハウと同じ内容のものを表しているが、その表現方法がAさんのとだいぶ異なっていれば、著作物の複製とはなりません。

先にご説明しましたように、著作権法は「表現」を保護するものであり、アイデアは保護しませんので、同じノウハウの内容であっても、その「表現」方法が異なっていれば、著作物の複製とはならず、著作権の侵害にはなりません。

一方、一部であっても、その一部の部分に創作性が認められ、その表現の一部をそっくりそのまま、又は多少異なるものの、なお元のAさんの表現を想起させる程度の違いにしかすぎないような場合には、Aさんの文章を複製ないし翻案したものとして、著作権の侵害となります。

したがいまして、質問者様がAさんの創作性が認められる箇所の文章をどの程度改変して表現したのかにより、侵害か否かが分れることになります。

しかし、仮に侵害であったとした場合であっても、わが国の損害賠償請求制度は、権利者が被った損害額としては「実損分」しか認められないため、質問者様が自身のブログにAさんのノウハウを紹介したことにより、Aさんの経済的利益がどの程度損失したのかをAさん自身が証拠を提示して立証しなければならないわけです。

断定はできませんが、ブログに紹介された程度で500万円という損害額が生じるとは考え難いと思われます。Aさんは証拠を提示できないのではないか?立証できないのではないかと推測されます(このことをAさんに尋ねてみてはどうでしょうか?証拠があるのかと。)。

したがいまして、相手の提示額を鵜呑みにしない方がよろしいかと思われます。

なお、当方は知的財産の専門であり、刑法等の一般法は専門でないため、そちらの詳細なご説明はできかねますが、Aさんは証拠や根拠なく、5百万円を要求してくると脅迫しているようにも思えます。

したがいまして、もし著作権侵害となっているのであれば、Aさんに損害額の算定根拠・証拠を提示してもらった方がよろしいかと思われます。おそらく提示できないのではないかと推測されます。

また、こちらの投稿は一般へ開示されるようですので、実際の書類等は提示しない方がよろしいかと思われます。

質問者: 返答済み 1 月 前.
26089;速の回答ありがとうございます。
とても専門的な内容で詳しく解説いただき、ありがとうございます。
理解しようと何度も読ませていただきました。本題ですが、> したがいまして、質問者様がAさんの創作性が認められる箇所の文章をどの程度改変して表現したのかにより、侵害か否かが分れることになります。⇒ ノウハウの説明ですので、Aさんと結論的に言っていることは同じでも、その表現方法(向こうは結論のみ、こちらは例え話を用いたりしているなど)は全く違うと思います。もちろん自己判断は致しませんが。> わが国の損害賠償請求制度は、権利者が被った損害額としては「実損分」しか認められないため、質問者様が自身のブログにAさんのノウハウを紹介したことにより、Aさんの経済的利益がどの程度損失したのかをAさん自身が証拠を提示して立証しなければならないわけです。⇒ この部分がとても聞きたかったです。僕も手紙を受け取った時に、その根拠(著作権侵害であることの根拠、訴訟費用の根拠、悪質であるという言い方をしてきているその根拠)がさっぱり分からなかったので、言い方は悪いですが、こちらを「情報弱者」と見て意図的にしてきていることなのでは、と感じました。> なお、当方は知的財産の専門であり、刑法等の一般法は専門でないため、そちらの詳細なご説明はできかねますが、Aさんは証拠や根拠なく、5百万円を要求してくると脅迫しているようにも思えます。⇒ もし仮にそうだとした場合、これは脅迫罪などにはならないのでしょうか?僕は実際、こうして費用をかけて専門家に相談までしているわけですし、著作権侵害が仮になかった場合、損害を被っているのはこちらなのですが。> また、こちらの投稿は一般へ開示されるようですので、実際の書類等は提示しない方がよろしいかと思われます。⇒ ありがとうございます。控えます。

1.「向こうは結論のみ、こちらは例え話を用いたりしているなど」ということであれば、「表現」が異なると思われますので、そもそも著作物の複製や翻案にならない可能性が高いのではないかと推測されます。

2.損害賠償額の算定方法は、著作権法で規定されています。必ずしもこの規定の通り算定しなければならないわけではないのですが、訴訟実務では、ほとんどこの規定に基づいて算定されています。

例えば、譲渡した数量にその著作物の単価を乗じて得た額とか、質問者様が利益を得ている場合にはその利益額を相手方の損害額にするとか、最も多いのがライセンス契約した場合のロイヤルティ相当額(相場)にするといった方法で損害額が算定されます。また、Aさんのノウハウ本と競合する第三者の著作物があれば、損害額からその第三者分を差し引くといったこともなされます(同法114条)。

そしますと、せいぜい数万円とか多くても数十万円程度か又はそれ以下というのが著作権侵害の一般的な賠償額とされます。もちろん、悪質な場合、例えば、販売前や販売直後の漫画本をスキャンしてネットで公開したり、映画をネットに掲載するといったような場合には、多額の損害額となりますが、本件のようにそもそもAさんのノウハウ本がどの程度売れているのか分からないような場合には、さほど大きな額とはならないと推測されます。

3.脅迫罪といった刑法関係の内容は当方の専門領域ではないのですが、場合によっては、該当するかもしれません。

4.よって、相手と交渉して、複製や翻案にならない可能性があること、損害額の算定根拠やその証拠(帳簿など)の提示について、話し合われてみてはどうでしょうか?それで解決できなければ、本格的に弁護士や少額訴訟であれば司法書士などにご相談してみてはいかがでしょうか?

patent777をはじめその他名の特許・商標・著作権カテゴリの専門家が質問受付中
質問者: 返答済み 1 月 前.
12392;てもよく分かりました。
教えていただいた内容を参考に、話を進めようと思います。
ありがとうございます。
質問者: 返答済み 1 月 前.
35413;価後に申し訳ありません、続きで相談させていただきたいことがございます。以下、アドバイスを元に相手方に根拠の提示を求めたことに対する返答です。どのように対応することが最適でしょうか?↓訴訟準備をしているほうが、されているほうの都合に合わせる話は聞いたことはありません。訴訟準備前に面談の用意とは裁判による多額の負担を和解によって大きく減額しょうとする善意です。それをご自身の出張を優先されるわけですから、これ以上の善意は、当方、考えものです。
半年前にはシンガポールから急遽、私の指定日に帰国された人もあります。訴訟、和解とはそうしたものです。(こちらの返答⇒シンガポールのその方と私は違う人間ですし、違う仕事、家庭、スケジュールで動いております。に対して)人間の違いは、著作権侵害とは無関係です。侵害事実で訴訟は行われます。
貴殿が削除されたネット上の文書が十分すぎる著作権侵害です。
裁判も和解もご存知ないようです。こちらの資料は、順次裁判のなかで証拠資料として出してゆきます。
そちらには弁護士費用、賠償金、ことに資料作りの準備時間が膨大にかかります。それを大きく減じるために、和解の面談を用意するものてす。
こちらは慣れていますので弁護士任せですみますが、裁判資料も含めれば数千ページになります。面談以外に方法はありません。根拠はそもそも貴殿が当該ネット情報を削除したことも侵害を認めたことです。(こちらの返答⇒ネット情報を削除したのは侵害を認めたからではありません。に対して)では裁判所でお会いしましょう。もっとも代理人弁護士しか出席しませんが。 ご苦労様です。↓ここまでです。

おそらく脅しだとは思うのですが、念のために弁護士にご相談した方がいいかもしれません。

質問者様がお知り合いの専門家がおられない場合には、日本司法支援センター(通称「法テラス」)に依頼してみるもの1つの方法かと思われます。

これは法務省所管の公的な機関ですので、割安であり、安心してご利用できるのではないかと思われます。

以下参考までに「法テラス」の概要を記載します(法テラスのホームページより抜粋)。

【「借金」「離婚」「相続」・・・さまざまな法的トラブルを抱えてしまったとき、「だれに相談すればいいの?」、「どんな解決方法があるの?」と、わからないことも多いはず。こうした問題解決への「道案内」をするのが私たち「法テラス」の役目です。

全国の相談窓口が一つになっていないために情報にたどりつけない、経済的な理由で弁護士など法律の専門家に相談ができない、近くに専門家がいない、といったいろいろな問題があり、これまでの司法は使い勝手がよいとは言えないものでした。

そうした背景の中、刑事・民事を問わず、国民のみなさまがどこでも法的なトラブルの解決に必要な情報やサービスの提供を受けられるようにしようという構想のもと、総合法律支援法に基づき、平成18年4月10日に設立された法務省所管の公的な法人。それが、日本司法支援センター(愛称:法テラス)です。

お問い合わせの内容に合わせて、解決に役立つ法制度や地方公共団体、弁護士会、司法書士会、消費者団体などの関係機関の相談窓口を法テラス・サポートダイヤルや全国の法テラス地方事務所にて、無料でご案内しています(情報提供業務)。

また、経済的に余裕のない方が法的トラブルにあったときに、無料法律相談や必要に応じて弁護士・司法書士費用などの立替えを行っています(民事法律扶助業務)。

このほか、犯罪の被害にあわれた方などへの支援(犯罪被害者支援業務)等、総合法律支援法に定められた5つの業務を中心に、公益性の高いサービスを行っています(ほかに司法過疎対策業務、国選弁護等関連業務があります)。】

法テラスのホームページへのアクセスにつきましては、インターネットから「日本司法支援センター」ないし「法テラス」と入力すれば、そのホームページに着きます。

全国に存在しますので、質問者様が住んでいるお近くの法テラスに予約を入れてみてはいかがでしょうか。

その際には、著作権に詳しい弁護士さんに依頼し、可能な限り、お手持ちの資料を持参してご相談なされるのがよろしいかと思われます。なお、早い対応が望まれるものと思われます。

質問者: 返答済み 1 月 前.
12372;丁寧にありがとうございます。
それでは、法テラスにて相談してみようと思います。
とても助かりました。
ありがとうございます!

がんばってください。

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