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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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経験:  特に特許法、実用新案法、意匠法、商標法、パリ条約に精通しています。
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日本人英語学習者向けの英単語学習システム(商用)を開発している者です。

質問者の質問

日本人英語学習者向けの英単語学習システム(商用)を開発している者です。
各英単語毎に用意する例文に、Wikipediaや洋書の英文を引用して利用することは、法的に問題があるでしょうか。
・引用は各単語毎に1〜2文、トータルで4000文ほど(引用元は各画面上に明記)
・引用文と同数程度、独自に書き下した英文も含めます
・引用文はネイティブ校正にかけた後、ネイティブの吹き込みにより音声化します
・引用文およびその音声は商用Webサービスの会員向けに提供しますどうぞ宜しくお願いいたします。
投稿: 8 ヶ月 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 8 ヶ月 前.

知的財産権を専門とする者です。

結論から先に申しますと、Wikipediaに掲載されている英文であれば一定の条件下で利用できますが、洋書の英文につきましては、著作権法上の「引用」に該当する態様でなければ無断での利用をすることはできません。

まず、Wikipediaにつきましては、その利用規約「7.コンテンツの利用許諾」において、クリエイティブ・コモンズ(表示―継承)の条件に従うことを条件に著作権の有する自己のテキストを送信することができると規定されています。

このクリエイティブ・コモンズ(表示―継承)と申しますのは、原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、改変した場合には元の作品と同じCCライセンス(このライセンス)で公開することを主な条件に、営利目的での二次利用も許可されるCCライセンス。そのため、質問者様がWikipediaに掲載されている英文を利用するに際して、原作者のクレジットを表示することにより、営利目的でも利用できるということになります「https://wikimediafoundation.org/wiki/Terms_of_Use/ja」。

一方、洋書につきましては、その英文が著作権の保護期間が切れている古いもの、例えば、著作者の死後50年ないし公表後50年を経過しているものであればそれを利用しても問題はありません(著作権法51条~53条)。

また、保護期間が存続しているものであれば、引用(著作権法32条)に該当する場合にのみ利用することができます。

それは以下の要件を満たす場合です。

「公表された著作物であって、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。」と規定されています(著作権法32条1項)。

ここでいう「公正な慣行に合致し」「引用の目的上正当な範囲内」の内容は、実際には著作物(文章や写真など)の性質、引用の目的、必要性、量、内容、方法等を考慮して、社会通念をもってケース・バイ・ケースに判断されているようです。旧著作権法の事案ですが、パロディー事件の上告審判決では、以下の要件をすべて満たす必要があるとされています。

①明瞭性→引用する側の著作物(英単語学習システム内における質問者様の文章)と、引用される側の著作物(英文)との区別が明瞭であること。
 ②付従性→引用する当該システム内の文章・図・イラスト・写真などが主体で、引用される英文が従たる存在であること。要するに引用された英文が当該システムの中に吸収されており、引用された英文がメインであるような内容になっていないということです。引用量が膨大であるときは、一般的に考えてこの要件は満たさなくなると予想されます。
 ③必要最小限→引用の範囲が引用の目的上必要最小限の範囲であること。

④引用の目的が報道、批評、研究等であることです。報道、批評、研究等の目的でないと判断されるときは、正当引用とは認められないこととなります。

また、英文を引用するにあたりましては、出所を明示する必要があります(著作権法48条1項1号)。例えば、著作者名(氏名、雅号、サイン、略称など)やURLなどの明示が必要となります。

これらすべての要件を満たす場合には、英文の作者の承諾を得ずに利用できると旧法下の上告審判決ではされています。

専門家:  patent777 返答済み 8 ヶ月 前.

本回答に関して何かご不明な点がございましたらご質問してください。特にないようでしたら評価していただきますようお願いします。

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