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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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アンディー ウォーホールのダブルミッキーマウスの版画を所有していて、美術館での展覧会に貸し出します。

ユーザー評価:

アンディー ウォーホールのダブルミッキーマウスの版画を所有していて、美術館での展覧会に貸し出します。  その美術館が展覧会告知の広報誌にその画像を名刺大以下の大きさで使用する場合著作権使用量は発生しますか?

知的財産権を専門とする者です。

原則的には、絵画や版画を広報誌に掲載する行為は、著作権のうちの複製権の侵害となります(著作権法21条)。

しかし、絵画や版画などの美術著作物の原作品を展示する場合におきまして、観覧者のために著作物(絵画や版画)の解説又は紹介をすることを目的とする小冊子に著作物を掲載する場合におきましては、著作権者の承諾を必要としません(著作権法47条)。

具体的に申しますと、以下の要件をすべて満たす場合です。

①美術著作物(絵画や版画)の原作品を公に展示する者が掲載すること。

アディー・ウォホールのダブルミッキーマウスの版画及びキース・へリングの絵画の複製品ではなく、これらの原作品を展示する場合である必要があります。

②美術著作物の展示権(同法25条)を害しない展示であること。

原作品の所有者やその者から許諾を得た者等による展示の場合であればこの要件を満たします(同法45条)

本件では、質問者様がアディー・ウォホールのダブルミッキーマウスの版画及びキース・へリングの絵画の原作品を所有しているようですので、所有者である質問者様ないしは質問者様の許諾を得た当該美術館が掲載することで本要件を満たすこととなります。

③観覧者のための作品の解説又は紹介を目的とする小冊子への美術著作物の掲載であること。

ここでいう「小冊子」とは市場品に匹敵したり代替したりするような態様で版画や絵画を複製する場合であってはなりません。例えば、市販されている鑑賞用の画集などと同レベルの質の高いものとなるような態様での小冊子への掲載は認められないこととなります。また、「小冊子」ということですので絵葉書や1枚刷り複製絵画などは小冊子に該当せず、そのため、絵葉書や1枚刷り複製絵画等への掲載は認められないこととなります。さらに、観覧者に対する作品の解説又は紹介を目的としているため、展示会場以外の場所で観覧者以外の者に頒布する行為は認められないと考えられています。

④出所を明示する必要があります(同法48条1項1号)。

これらの要件を本件に当てはめますと、アディー・ウォホールのダブルミッキーマウスの版画及びキース・へリングの絵画の​原作品を展示し、所有者である質問者様の許諾を得た美術館が掲載し、名刺大以下で掲載し(なお、画質・鮮明度を下げるほど代替性が低下し、本要件を満たす確率が高くなると思われます)、出所を明示することで47条が適用されると思われますが、一つ気になる点は、その広報誌を美術館以外の場所で観覧者以外の不特定者に配布したり、閲覧させるような態様の場合ですと、本要件を満たさないと思われますので、その場合には、著作権者の承諾を得る必要があろうかと思われます。

質問者: 返答済み 1 年 前.
12354;りがとうございます。
美術館が展覧会告知の為に配布する広報物なので、美術館での展覧会への見込み観覧者となりますが、この場合不特定多数への配布となるにでしょうか?
質問者: 返答済み 1 年 前.
12414;た、名刺サイズより大きく、展覧会告知のポスターなどに使用する場合も同様と考えて良いですか? サイズは可否に影響があるのでしょうか?

非常に微妙なところなのですが、この47条の規定は、あくまでも「観覧者のために」とあるので、見込みの観覧者というこになりますと、場合によっては、実際に観覧しない者へ配布することにもなりかねませんので、そのような場合には、この47条は適用されないと考えられます。

また、ポスターへの掲載につきましては、それを「小冊子」と解釈することにはかなり無理があると思われますので、本条の適用は難しいと思われます。

なお、サイズは影響すると考えられます。サイズが大きい場合、それ自身が鑑賞目的となる可能性がでてくると思われます。

したがいまして、安全サイドから考えますと、展覧会の「告知のための」の小冊子やポスターへの掲載及び配布には許諾を得た方が無難であると思います。

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