ご質問の件ですが、現在の家族構成が不明ですので現状の所得税がいくらか解りません。大体の概算で計算しますと、社会保険料は約180万円、基礎控除(38万円)、配偶者控除(38万円)、扶養控除(16歳~19歳であれば38万円)を合計して給与収入の25%程度(約300万円)とすれば現状の所得税は以下となります。
課税所得1200万円-230万円(給与所得控除)-300万円(社会保険料他控除)=670万円
税額は670万円×20%-42.75万円=約96万円。
奥様の収入が140万円~150万円になった場合はまず次のことに留意下さい。
①収入総額が130万円超となると、健康保険及び国民年金に加入する必要がある。
②課税所得(収入総額-給与所得控除)が38万円を超えると配偶者控除の対象外とは
なりますが、配偶者特別控除の対象となります。この控除は課税所得額に応じて段階的
に減額されますが、仮に収入総額140万円であれば課税所得が75万円となり、配偶者
特別控除は3万円となります。
国民年金、国民健康保険の保険料はこれも大まかに言って年間30万円程度は考えて
おいたほうが良いです。
したがって、パート収入が96万円から140万円に増えても年金と健康保険料負担で
30万円必要ですので、メリットはそれほどないかと思われます。
また配偶者特別控除も3万円ですので、ご主人の課税所得額は、配偶者控除(38万円)
との差額(35万円)が増えますので、課税所得が670万円から705万円に増えてしまい
税額は705万円×23%-63.6万円=約99万円と3万円だけ税額が増えます。
奥様の所得が大幅に増える場合は別として、年間40万円程度の増加である場合は
必ずしも得策とは言えないということになります。
収入が130万円以下であれば、健康保険も年金も夫の扶養者となることが出来ます
ので、このあたりを収入の目途とされては如何でしょうか。