雇用・労働
弁護士や社会保険労務士など雇用・労働に関する法律の専門家が今すぐお答えします!
初めまして、行政書士のito-gyoseiと申します。
こちらは『一問一答式の質問サイト』となっております。
深夜勤務の強要やパワハラに関するご質問とのことですが、差し支えのない範囲で構いませんので詳細を教えて頂ければと存じます。
宜しくお願いします。
(電話相談の案内が自動的に表示されますが、ご不要の場合は画面の『×』で消して頂けますようお願い申し上げます)
パワハラに関してですが、厚生労働省では、
「職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう。」と定義しており、本人の承諾を得ない配置転換や暴言、深夜や早出の強要などはパワハラに該当するものと思量致します。
パワーハラスメントの定義について(厚生労働省)↓https://www.mhlw.go.jp/content/11909500/000366276.pdf
ハラスメント行為に対して差し止め要求や告発を行う際は、証拠の保全が重要になります。ハラスメント行為は元々、証拠が残り難いものと言われています。現実問題、仮にハラスメントの事実を知っている同僚や上司・部下がいたとしても、会社に損害賠償義務が生じる虞がある以上、証言を拒まれたりすることも少なくなく、その証明が困難な場合が多く見受けられます。また、企業側においても使用者責任を負うリスクが生じるため、加害者本人の意思により、または企業側から加害者に要請するなどにより、そのようなハラスメント行為の事実そのものを否認したり隠蔽しようとされる場合も多くあります。そのため、事前に状況を確認し、証拠の保全など充分な準備が重要になります。出来ればボイスレコーダーを携帯して、何かあれば録音をしておくとかなり有効な証拠になります。また、小まめに日記などに事実の記録を付けておき、記録を残しておくことなどが証拠の保全となると思量します。差し止め要求をする際にはその事実を時系列で一覧にまとめ、「〇月〇日、皆の前でこんなことを言われた」「△月△日、どこで、こんな態度を取られた」など、出来る範囲で構わないので記録してください。(過去の記憶に遡り記しても有効です)また、同僚などに当該ハラスメント行為をメールなどで相談した際も、その記録を残しておくと宜しいかと存じます。客観的に見てパワハラと認識できるだけの証拠があれば、期間は問いません。今回のような事案では、過去にされた出来事を時系列で書面にまとめておくことをお勧めします。対応策ですが、まずは会社のパワハラ相談室のような部署や然るべき上司へ相談、それでも改善されない場合、労働基準監督署内の『総合労働相談コーナー』へご相談なさることをお勧め致します。労働基準監督署は、会社に対して適切な助言や指導を行うことを業務としております。ご一考ください。
労働基準監督署にパワハラについて相談して解決できる事とは↓https://roudou-pro.com/columns/141/
また労働局では雇用主と従業者の仲裁を果たす「あっせん」という制度もあり、それでも協議がまとまらなくとも、「労働審判」で争う方法もあります。ぜひ、正しい主張を通して頂ければと存じます。
個別労働紛争解決制度(労働相談、助言・指導、あっせん)厚生労働省↓https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/index.html
ご質問、以上で宜しければ最後に画面上部星マークの数でご評価を頂けると幸いです。ご相談者様にとって万事、いい方向へ向かうことを心からお祈り申し上げます。
恐れ入ります、こちらは一問一答式となっておりますので、追加のご質問はトップページから新規投稿ください。
タイトルにito-gyosei宛とご記載頂ければ引き続き対応させて頂きます。