雇用・労働
弁護士や社会保険労務士など雇用・労働に関する法律の専門家が今すぐお答えします!
ご相談、拝見させていただきました。労働問題担当の社会保険労務士です。
会社からの一方的な通告、ご心痛お察し申し上げます。
今の職場で働き続けたいとのご相談者様のご要望ですが、不利な労働条件変更を受け入れなくても大丈夫です。
労働条件の変更には労働者の合意が必要である、と労働契約法3条及び8条に明確に定められているからです。
そして不利な条件(受け入れたくない条件)を受け入れないから、という理由で解雇することはできません。解雇には合理的理由が必要とされているからです。そもそも不利な労働条件変更を強要する事自体、そのような権利は会社にはありません。ですから労働条件変更を受け入れなかったとしても、それを解雇理由にはできないのです。
それでも会社が労働条件変更や退職を強要してくるようでしたらやむを得ません。労働基準監督署へ申告することです。
労働トラブルは労使当事者間で解決するのがベストなのですが、ご相談のケースのように会社側が違法ともいえる事を強行してくることは多々あります。このような事態に陥ってしまった場合には第三者を介入させて解決を図る以外ありません。
当初の労働契約で当直は1回、という条件だったのですから後から「4~5回に増やせなければここにはいらない」などというのは会社の横暴です。
退職や労働条件変更を受け入れるお考えがないのであれば、その条件は飲まない事です。そして会社側が強行してくるようでしたら労働基準監督署へ申告、です。