雇用・労働
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ご相談、拝見させていただきました。労働問題担当の社会保険労務士です。
お世話になります。よろしくお願いいたします。
労働契約の問題とは事業主と労働者の間の問題、すなわちご相談のケースで言えば、病院とご相談者様の間の問題です。そこの間の雇用問題に医局が命令を出す権限はありませんし、ましてや退職する労働者に脅迫をすることが認められているわけがありません。
ご相談者様の方がお詳しいとは存じますが、医局とは政党でいえば派閥です。派閥が病院経営等に意見や口出しをしている、という状況なのです。
派閥ですから、法的に認められているというわけではありませんが、逆に違法とする根拠もありません。
明らかなのは、医局が労働者の雇用契約に口出しする法的権限はない、退職する労働者を脅迫する法的権限はない、という点です。
ただし医局という組織の影響力は非常に大きいものがあるでしょうから、就業妨害等が行われるようであれば、労働基準監督署など行政機関の介入を促して解決することが望ましいでしょう。閉鎖的なコミュニティでしょうから内部で解決するのは非常に困難だと思われます。
外部の権限のある官庁に介入をしてもらい解決するのが現実的な対応だと言えます。