腹水はその性状から漏出液と変性漏出液、滲出液に分けられます。
漏出性腹水は顕著な低アルブミン血症を伴う慢性肝不全、肝内門脈定形成、慢性門脈塞栓症などのときにみられます。
変性漏出液貯留には慢性肝不全、右心不全、心膜疾患、大静脈症候群、Budd-Chiari症候群、猫伝染性腹膜炎などで生じる可能性があります。
滲出液は猫伝染性腹膜炎、漿膜侵襲性腫瘍、初期の胆汁性腹膜炎などでみられます。
肝臓からの腹水ということであれば漏出液ということになります。
この場合は利尿剤や、肝庇護薬(ウルソ)、吐き気が出るので制吐剤(セレニア)で食欲が出ることが多いです。
また同時にステロイドも使うことがあります。
上記で治療をしながら栄養は、鼻からチューブを入れる方法と、a/d缶などの高栄養のものを口から入れる強制給餌があります。