こちらをご覧ください。
現在猫の腎臓病はクレアチニンの数字によってステージ分けされております。
その中で今回クレアチニンが8ということはステージ4で急性腎不全か、慢性腎不全の末期だと考えられ、いつ何が起きてもおかしくない状況であったと考えられます。
しかし、気になるのは膀胱が腫れていたことです。
通常腎臓が悪くてもおしっこは出すことはできますので、これが溜まっていたとなると、雄猫で多い尿道結石が考えられます。
もし尿道結石であれb亜急性腎不全急激に悪化したことは想像がしやすいです。
ご質問内容ですが、カリウムが高い場合は点滴でカリウムを下げる処置は行います。
しかし、排尿させた時に血圧低下は起こりませんし、カリウムが高値でも心電図はみないです。
なぜなら、カリウムが高い場合は、心電図に異常が出るのはわかっており、それは治療には関係ないからです。
心電図に異常があるとカリウムが高いということはわかりますが、この場合は値が重要なので血液検査でのモニターが推奨されております。
心電図が有効なのは、心肺停止になった後、人工呼吸器などに繋いだ時に重要です。
つまりこのような猫ちゃんがきた場合、もし結石で尿が溜まっていたのであれば急性腎不全によるショックが考えられ、カリウムや腎数値を下げるために点滴を大量に流しながら、いつ死亡してもおかしくはない状況なので、5分間隔で定期的にようすをみて心肺停止になった場合は蘇生処置という管理が必要であったと考えられます。
それをみていなかったのは想像力不足だと考えられます。