JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
blue_rose2017に今すぐ質問する
blue_rose2017
blue_rose2017, 獣医師
カテゴリ:
満足したユーザー: 998
経験:  小動物臨床11年、1.5次診療施設で外科部長、企業病院で院長の経験がある獣医師です
98115780
ここに 猫 に関する質問を入力してください。
blue_rose2017がオンラインで質問受付中

慢性腎不全末期の猫へのセミントラの投与について お世話になります。

ユーザー評価:

慢性腎不全末期の猫へのセミントラの投与についてお世話になります。
3年ほど前から慢性腎不全の治療をしている猫(20歳・雄・去勢済)についてお尋ねします。
半月ほど前の血液検査で、cre7.8、BUN120でした。体重は4.7kg(先月中旬までは5.0kgありましたがそこから減少してきています)自宅で毎日皮下輸液を150ml入れています。肥大型心筋症も患っているため、輸液の量は少なめです。
現在ほとんど食欲もなく、数値的にはさらに上がっているかもしれませんが、猫の負担を考えて検査はしていません。
この子にセミントラを引き続き投与しているのですが、そもそもセミントラはcre5以上の末期には基本的に使用しないものだと思っていたため、その点をかかりつけ医に尋ねたところ、毎日点滴をして脱水状態を水和できているので、今のところは使用するメリットの方が大きいとの回答でした。
ただ、腎不全も末期となると皮下点滴では脱水を防ぐことは難しいという説も見かけます。
かかりつけの先生にはとてもお世話になっていて、指示を信用しないわけではないのですが、やはり不安がつきまといます。
他の先生のご意見も聞かせて頂きたく質問しました。どうぞよろしくお願いいたします。

ご家族様

難しい相談ですね、大事なこととして、腎不全がどこに由来するかの議論がされていません。

ARB製剤はご指摘の部分がありますし、皮下補液も同様です。

ただし、やらないよりはやった方がより良いし、心臓に由来する問題が少しでも減れば良いなどのお考えもかかりつけの先生が考えられていたりするのでしょうから、お聞きになれれば、お尋ねされた方がいいのかな?と考えます

質問者: 返答済み 1 年 前.
12372;返信ありがとうございます。
かかりつけの先生のお考えは上記の通り、脱水していない限りは投与した方がいいとのことです。それは確認しております。
ただ色々な考え方があると思うので、他の先生のご意見をお聞きしたくこちらに質問した次第です。
また、確認させて頂きたいのですが、腎不全も末期になると皮下輸液だけでは全身の水和状態にもっていくことは難しいというのは本当なのでしょうか?

末期での腎不全な皮下補液では、全身の水和の維持は難しいです。

従って、海外では胃チューブなどを入れてお水とご飯を入れるという対策をとるようです。

また、皮下補液の原理は浸透圧の差を利用して体が吸い上げをするというのを利用しています、

質問者: 返答済み 1 年 前.
12381;うなのですね、分かりました。
そしてそもそもの質問である、このような状態でのセミントラの使用については先生はどうお考えでしょうか?そこが一番お聞きしたいところなのですが…

すみません、そもそもの部分の勘違いをしておりました。

セミントラ自体が新薬っちゃ新薬の分類ですし、そのアンギオテンシン2レセプターブロッカーが良いんだと言うセミナーも聞いては居ますし、薬理も理解してます。

しかし、個人的には好きかどうかな話になると辛いです。

理由として、やはり今の検査をあまり出来ないなどの問題があったり、血圧のコントロールが目的だけれども、血圧のモニターをせずに使用するべき薬ではないと考えて居ます。

また、古い薬となるかもしれませんが、アンギオテンシン2コンバーティングエンザイムインヒビター、いわゆるフォルテコールなどの方を個人的には薬理に抗炎症効果があることから個人的に好んで居ますし、長く使っているので副反応も大概予測がつきます。

irisの分類では猫ではカルシウムチャネルブロッカーの使用も考慮しなさいよということですから、合わせて使用も良くします。

したがって、ご回答としては新薬であまり予測がしにくい、薬の副反応がどう出るか解りにくいのであれば、古い薬を使われるべきでは?と考えますが、ご回答が望まれるものでないとしたら、申し訳ございません

質問者: 返答済み 1 年 前.
12371;ちらこそ分かりにくい文章で申し訳ありません。
フォルテコールも末期では適用外で、その点ではセミントラと同じではあるけれど、あえてこの段階で使うならフォルテコール、という理解で良いでしょうか?
また、できればその副反応の具体例を教えていただけないでしょうか。

能書通りに受け取ると、ご家族様が心配されている通りです。

確かに、フォルテコールで腎炎が悪化する子もいますし、消化管に問題が出る子もいます。余りそういうのに自分が出くわさなかった部分もありますけども。

慢性腎不全の治療の原則は自分が学生の頃からなので二十年近く変わってませんが、水和、ご飯、電解質の管理、これに加えてここ十年くらいで血圧の管理、腎不全と漠然と名前をつけず何による腎不全なのか?を診断しましょとなってきています。

そして、甲状腺機亢進症も併発しやすいから、それもコントロールしましょうが全体的な流れです。

くわえて、セミントラも発売当初は何も問題ない、いついかなる時も使えますみたいな話でしたし、今度TORAYから出る新しい薬も基本問題は起きません、脱水していようがしまいが関係なく腎臓の機能を安定化させます。

ということのようですが、そのうち販売後二年三年とした時に、こうこうこういう時にこう言った問題が出たよっていうのが積み重なります。残念ですが。

従って、慢性投与する、そして使用経験が豊富でかつ対応がある薬の方が動物にとって具合がいいのではなかろうか?というのが私の意見ですし、フォルテコールの持ってる効果で生体が出す最強の発痛物質ブラジキニンの産生阻害やその物質による血管が閉まる作用も作りにくくなることで動かなくなるだろうで好んでるのも事実です。

質問者: 返答済み 1 年 前.
12372;返信ありがとうございます。
フォルテコールは腎不全発覚当初使用していたのですが、セミントラが発売されてからそちらに乗り換えて使用してきました。もう一度フォルテコールに戻すという選択肢もあるのですね。すみません、もう一点質問させて下さい。
>くわえて、セミントラも発売当初は何も問題ない、いついかなる時も使えますみたいな話でしたし
この部分について、発売当初はcre5以上の末期でも使用可能とされていたのが、使われはじめてみると実際に色々な問題が見つかってきて、現在のように末期では適応外と変更になったということでしょうか?

そうですね、新薬販売の時には、メーカーさんからの情報が来るのですが、急な血圧降下が腎臓に負担をかけてしまうと言った問題もあり、それ故脱水をさせず、使用させることがお勧めですというような形になってきています。

また、irisのステージにより、使用薬剤が変わる為、一概にCreが5だからではなく、以前もご説明しておりますが、血圧をきちんと調べることや、ご説明に漏れがありましたがSDMAや尿蛋白クレアチニン比などの検査により、処方内容や治療手段は変わっていきます。

質問者: 返答済み 1 年 前.
12424;く分かりました。ありがとうございます。
すみません、少し話がずれてしまうのですが、セミントラをやめてから尿量が減ったという話を知人から聞いたことがあります。そういうことは起こり得るのでしょうか?
もしそうだとしたら、老廃物の排出も減って腎不全が悪化する可能性もあるのでしょうか。
何度もしつこく申し訳ありません。よろしくお願いいたします。

誠に申し訳ありませんが「セミントラをやめてから尿量が減ったという話を知人から聞いたことがあります。そういうことは起こり得るのでしょうか?」のご質問についてですが、わかりかねます。

理由として、当方がフォルテコールと呼ばれるACEI系による治療を好むという説明をしています。

そして、セミントラと呼ばれるARB系について現在販売後から2年程度と日が浅く、まだデータが集積されている傾向にあることから、慢性である程度生涯に渡り投与する可能性のある薬について責任を持って使用することが可能であるという判断ができかねる為、適切なご回答は難しいです。後は、薬価的にも高い問題もありますが。

なお、処方の部分について、ご家族の方は聞く権利があると思っていますし、治療方針は家族との相談で決めるべきであるとも考えています。そして、獣医師は説明する義務があることは法的に致し方ありません。

従って、一般的な薬理からのご説明を希望されるのであれば、致します。

しかし、少なくとも、腎臓病の薬として販売されている、これらARBにしろ、ACEIにしろ老廃物を出す薬ではないです。

これらの薬は、そもそもレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系(RAAS)といわれる血圧が上がる流れを止める薬です。

老廃物というよりも、リンを出すお薬はいくつかあるので、そちらとの勘違いがあるのではなかろうか?とこれまでのご返答を読む限り感じています。旧来の腎不全の治療がそういった活性炭やら、何からを使用していた部分もありますから。

とりわけ、レニンは名前の通り、腎臓から出てくるホルモンで、昇圧等に関係します、そしてアンギオテンシンも名前の通り、動脈を意味するアンギオに緊張させるを意味するテンシンからくる物質です。アルドステロンはまた別の臓器から分泌されるホルモンです。

そして、アンギオテンシンにはtypeが3つあって、それぞれがI,II,IIIとなります。

IIは最高の生理活性を有し、体の中で作られる物質の中で細動脈を閉じるため血圧を上げる作用が最強だと考えられています。

ACEIはI→IIへ変換されるのを抑制しますし、ARBはIIが血圧を上げる受容体にくっつくのを抑制する薬です。

したがって、血圧が上がりすぎている部分を抑えることで、腎臓では糸球体という濾過をするのに必要な細動脈の部分を守りタンパク質を漏らさないようにしましょう、その結果腎保護作用を出しましょう、血圧を下げることで心臓への過負荷を減らしましょうという薬です。

従って、

「もしそうだとしたら、老廃物の排出も減って腎不全が悪化する可能性もあるのでしょうか。」のご質問の「そう」が「尿量低下」を意味するならば、血圧が上がれば、尿量が増え得る、結果的に糸球体からの漏れが増えます。

したがって、逆に大切なタンパク質やアルブミンが漏れ出すのではないかと考えますが、いかがでしょうか?

より詳しくは下記を参考にしてください

http://square.umin.ac.jp/jin/text/ACE.html

http://kanri.nkdesk.com/drags/arb.php

http://medi.atsuhiro-me.net/entry/2013/12/02/083400

blue_rose2017をはじめその他名の猫カテゴリの専門家が質問受付中
質問者: 返答済み 1 年 前.
22823;変詳しいご回答をありがとうございます。長々と質問を続けまして、ご不快に思われたなら申し訳ありません。
フォルテコール・セミントラともに尿量に関係するという話は聞いたことがなく、知人の話に少し不安になったためお尋ねしました。老廃物の排出効果がこれらの薬にある訳ではないということは使用時に説明を受けておりますので了解しているつもりです。
そもそも排尿自体が老廃物の排出機能を持つしくみだと思いますので、もし知人の言うように尿量が減ることがあれば排出できる老廃物の量自体が減ってしまうのではないだろうかと私が勝手に勘ぐっただけです。的外れな心配だったようでお恥ずかしいです。
この度はお忙しいところお時間を割いて頂きありがとうございました。

いえいえ、全然問題ありません。

言葉尻がきつく感じられたとすれば、申し訳ないです。

ネットの中だけですが、もう一つのかかりつけのように感じてもらえると幸いですので、いつでもご相談ください

猫 についての関連する質問