ご返事ありがとうございます。
返答が遅れまして申し訳ございません。
猫ちゃんはやや肥満気味で2年前から多飲多尿の傾向があり、意識はしっかりしているということですね。
始めに右後肢に症状がでて今度は右前肢にも症状がでだしたということは、中枢性の場合くびから上の部位に異常がある可能性が考えられますが、他にはやや肥満気味の猫の場合心筋症による血栓症の可能性もあるかと思います。心筋症の猫ちゃんは心臓内で血液の鬱滞が起きそこで血栓が生じてその血栓が心臓外に出た場合に細い動脈に詰まって血栓症を起こします。その場合突然に痛がりだしたり、足の麻痺、足先の冷感などが生じます。
飼い主様の猫ちゃんの場合はいかがでしょうか。
その場合は血栓凝固防止剤を使用したりします。
多飲多尿があるということですので、ステロイドを使用するまえに尿糖がでていないか調べることをお勧めします。尿糖が出ていない場合には腎臓病からくる多飲多尿の可能性が考えられます。尿糖が出ている場合にはステロイドの使用はお勧めできません。
ビタミン剤についてですが、メチコバールよりはノイロビタンのほうがよろしいかと思います。ノイロビタンは1日1錠でよろしいかと思います。
尿糖陰性の場合プレドニゾロンは5mg錠で1日1回からの使用になります。この場合ステロイドは神経の保護作用を期待してのものです。あまりだらだらしようしないで1しゅうかんをめどにしようされるのがよろしいかとおもいます。
もし大動脈血栓塞栓症で症状が出ている場合には、なかなか有効な治療がないのが実情です。今できている血栓と溶かすことはできませんが、予防や側副循環を期待してヘパリンの注射(100単位1日2回)かアスピリン40mg/kgで1日1回位になると思います。しかしこれらの薬は診断がついてから使用すべきなので、飼い主様の猫ちゃんに適しているかは診察を受けられてからの話になると思います。
他には部分発作の可能性もなくはないですが、かなり低いと思います。