詳しい話はしたがりませんし、話してもらったところでどこまで本当か嘘なのか判断しかねますので、当時あった事柄を踏まえてお答えします。あくまで推測の域をこえませんが、おそらく〇月〇日頃に入金がある旨の話で何らかの契約の話をしたと思われます。
というのは、ここからは荒唐無稽の話で通常ではありえない話なので普通の人が聞いたら笑ってしまうことを、息子が本気で信じていたからです。
地元でビルを経営しているような裕福な知り合いが(50歳代の方です)いまして、その方からもっとお金持ちのご老人を紹介すると言われ、あるご老人を紹介されました。年齢は75歳くらいだったようです。
その方を便宜上K氏といたします。
K氏は初めから息子に大変興味を示して(おそらく何でも信じてしまうからでしょうか)、「俺は多分皆に謎の老人と思われているよ。何もしていないように見えて何故あ んなにお金を持っているのか、皆不思議に思っていると思うよ。」「お前は魂の友だから、俺の仲間にしようと思っている。」「実は誰にも秘密なんだけど、アメリカの政府関係の仕事をしている。アメリカにはフリーパスで、実際アメリカに行くときには横田基地から飛ぶんだよ。ペンタゴンにも入れるんだよ。」等の話を毎日話しに来るようになり、「海原会」の理事をやっているとかで、その会にも入会させられ、フリーメイスンの上層部であり君もそうなると言われたり、ある時は何故かアフリカの大使館に連れて行かれたところ、そこにいた書記官風の人に「彼もグループの一員ですか?」と聞かれK氏が「これからそうなるんだよ。」と答えたり。また、「天皇陛下の個人資産が盗まれたときに中国まで行って返還するよう説得もした。」と言って中国での写真を見せたりしていたようです。当時頻繁にそれらの話を息子から聞きました。「天皇陛下はイギリス王室と違って、個人資産など無いんじゃないの?」と聞きましたところ、「何でも日本の天皇陛下は世界一のお金持ちで、盗まれたお金は京の単位らしいよ。」と申します。「京なんてお札を重ねたら月まで何往復もできそうだけど、どうやってそんなもの運べるのよ?」と聞きますと「巨大なコンテナトラック2台で運んだんだって」と言います。誰も想像もつかない金額なので息子も想像を絶していたのでしょうが、そんな話を大真面目に信じていました。
ある日、K氏が「君にも活動資金を振り込んであげるからみずほ銀行に口座を作りなさい。」とお金の話をし始めました。「まずは、一億で良いかな、10億までだったら、ちゃんと何に使ったかを報告すれば、何に使っても良いお金だから、必要なだけ言いなさい。」という呆れた話ですが、息子はそれを信じたのです。そして「今の借金なんか何倍にもして返してやれ!」という言葉に、これまでのストレスが吹っ飛んだようでした。
その振り込まれる予定の日を先方に返済日として伝えたようです。
それが、外国の口座に入れているから少し時間がかかっていると延び延びになり、その都度先方にも入金の日時の変更を伝えたものと思われます。
一か月以上経って「いくら外国からの送金でも、そんなに時間はかからないよ」と言っても、「今、お金はオランダからオーストラリアを経由しているので、遅れてすまない。」とK氏が謝罪に来たからもう少し待てば入るよ、等と疑う気配もありませんでした。最近になってようやく気付いたようですが、
通常ではありえない話を信じたり、また話したりするのが適応障害のやっかいなところで、私は先に「苦し紛れの嘘」と書きましたが、当人は結果的に嘘をついたことになりますが、連絡した時点では大真面目に連絡したものと思われます。
これが、一般的にどのように受け止められるのかといえば、何度も嘘をつかれた、刑事事件にしても間違いなく有罪に出来るということでしょう。
K氏は人に知られてはいけない仕事をしているので、本当のことは言えないので、何らかの契約があるのでということで、返済の話をしたというのが、息子の立場だと思います。
もしかしてK氏も何らかの病気を持っておられたのかもしれません。
現在は音信不通になっているようです。