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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 整形外科
満足したユーザー: 14290
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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腰椎狭窄症です。昨年11月18日レントゲンを見ながら神経ブロック注射を受けて今まで足の痺れも出ないで居ましたが、段々

解決済みの質問:

腰椎狭窄症です。昨年11月18日レントゲンを見ながら神経ブロック注射を受けて今まで足の痺れも出ないで居ましたが、段々昔の状態に戻りつつです。又ブロックで一時だますか?手術で一気に
治した方が良いか知りたいです。入院した場合は13日位で退院出来るといわれました。
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 整形外科
専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
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こんにちは。猫山と申します。神経内科医です。

脊柱管狭窄症は、加齢に伴う背骨の変形やずれ軟部組織にの骨化によって背骨の中の脊髄の通り道が狭くなって圧迫され、そのため下半身の痺れや痛みが現れる病気です。
脊柱管狭窄症は単一の疾患ではなく、椎間板ヘルニアや腰椎変性すべり症、黄色靭帯骨化症といった複数の理由によって起こる狭窄の総称です。

いずれの疾患も加齢に伴う背骨の変形、もしくは、背骨のずれ、軟部組織の骨化によって生じますので、進行することはあっても、非手術的治療で治ることはありません
リリカ(神経因性痛治療薬)、ノイトロピン(神経因性痛治療薬)、メチクール(ビタミンB12)、オパルモン(血流改善剤)といった薬物療法、 運動療法や、相談者様も受けられているブロック注射といった対症療法が行われますが、次第に進行し、最終的には手術が必要になります。

狭窄した脊柱管によって圧迫され続ける神経には、時間経過とともに不可逆的な変化が起こり続けます。不可逆とは、元に戻らないという意味です。
脊柱管狭窄症は、もちろん、初期には保存的治療(非手術的治療)が行われます。手術に踏み切る際のひとつの目安になる症状は、安静時にしびれや痛みが現れているかどうかです。

「持続した圧迫による不可逆性の神経障害のために起こる安静時のしびれは手術でも改善が得られにくい。手術を考慮するのであれば、安静時のしびれが出現する前 が適応であることを常に念頭におくべきである。久留米大学における調査では、手術を受ける患者の約95%が、安静時にも常に痛みやしびれを感じている重症 例で、約70%が歩行距離が100m以下という結果であった。高齢者が多いため、手術を望まない患者が多い現実が反映されているものと考えられる」(http://medical.nikkeibp.co.jp/all/data/ds-pharma/prorenal1113.pdf より引用)。

「手術では神経を圧迫しているものを取り除きますが、取り除くだけでは背骨のずれなどが余計にひどくなりますので、金属を使って背骨を固定しなければなりませ ん。除圧だけの手術よりも規模がやや大きくなります。手術の結果、8 割程度の症状はなくなり、たいていの方には満足、あるいはほぼ満足と答えていただけます。不満足と回答された方の問題は、手術の時期が遅すぎたために神経が麻痺してしまったことによる遺残症状、あるいは他の病気が合併していることから腰の問題が解決しただけでは日常生活動作が改善しない方々です。 (中略)骨粗鬆症がひどくなると手術後にトラブルが生じる危険性があります。年齢が高くなりますと、内臓の予備能力が低くなりがちです。今回、お話しいた します病気は自然経過が大体判っている病気ですので、体力があまりなくならないうちに、また、症状が不可逆性にならないうちに手術を選択するグループが出現し始めました」(http://www.fujita-hu.ac.jp/~fushimin/11th.pdf より引用)。

現在、脊椎を専門とする整形外科医や神経内科医、脳神経外科医の間でもコンセンサスは形成されていませんが、昨今は、日常生活に支障はあまりないうちに手術に踏み切る方向に舵が切られ、これが主流となりつつあると思います。その方が後遺障害が遥かに少なくて済むからです。

実際に相談者様を診察・検査できないインターネット相談では相談者様の全身状態等がわかりかねますので軽々に手術をお勧めできるものではありませんが、一般論そして私的意見としては、早い時期に手術を受けられた方がよろしいかと存じます。

以上、ご参考になれば幸いです。
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