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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 神経科
満足したユーザー: 14290
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
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現在、眠剤(マイスリー5㎎)を服用しています。5年位になります。最近、飲む量が増えて15㎎位の時もあります。今年の4

解決済みの質問:

現在、眠剤(マイスリー5㎎)を服用しています。5年位になります。最近、飲む量が増えて15㎎位の時もあります。今年の4月に急に血圧が上昇しましたが、このときは、仕事(夜勤)が影響しているのだと思いました。また、血圧もすぐに安定しました。今回(10月20日)血圧上昇を頭痛等でしたが、その後も体調が悪い状態が続き、仕事は辞めようと思っております。(年も年ですから)今、思うことは明らかに睡眠導入剤の影響と思います。断薬を試しましたが、きつくて挫折しました。克服するには出来るのでしょうか。また、克服方法などお教え頂ければ幸いです。
投稿: 1 年 前.
カテゴリ: 神経科
専門家:  猫山司 返答済み 1 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

①マイスリーを服用されている理由(診断名)を教えていただけないでしょうか? その理由は既に取り除かれていて、本来ならばマイスリーを服用しなくても眠れるはずの状況ですか?

②マイスリーはどれくらいの規模の医療機関の何科から処方されているのでしょうか?

③主治医に断薬の相談はされていないのですか?

④マイスリーを含む睡眠薬(化学的には「ベンゾジアゼピン化合物」と総称されます)は依存性が強い薬物であることをご存じですか?

【向精神薬依存 8割、投薬治療中に発症 「医師の処方、不適切」】
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-23.html

⑤「
断薬を試しましたが、きつくて挫折しました」とのことですが、一気に止められたと言うことですか? 断薬して、何が辛かったのでしょうか。

まず以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承ください。

【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を下された後に追加でご質問をいただいても応じられない場合がございます。予めご了承下さい】
質問者: 返答済み 1 年 前.

1服用理由:夜勤(交代制勤務)で朝が非常に早い時があり前夜遅刻が心配で早目に休みたいから

2個人病院

3睡眠剤の中では比較的弱く、安全な薬との説明

4そうです。イライラし精神的、肉体的にきつい。

専門家:  猫山司 返答済み 1 年 前.
⑥主治医は精神科医ですか?

⑦断薬の相談を主治医にされましたか?
質問者: 返答済み 1 年 前.

6 内科医です。精神科医ではありません。

7 相談しませんでした。

専門家:  猫山司 返答済み 1 年 前.

ご返信ありがとうございます。

精神科医でもベンゾジアゼピン依存を知らない医師が多数派ですし、離脱を指南できる医師もごくごく限られています。主治医が内科医であるならば、断薬の指導はまず仰げないと考えるべきでしょう(マイスリーの依存性もご存じないと思います)。

現在、臨床で用いられている睡眠薬と精神安定剤の大多数が「ベンゾジアゼピン系薬物」に分類されます。

眠気が強く出るものを安定剤、抗不安作用が強く出るものを安定剤と呼び分けていますが、薬理学的な作用はどれも大差はありません。

ベンゾジアゼピンは安全域が広く(≒過量に服用しても生命に危険が及ぶリスクが低い)、使いやすい薬であるとされています。しかしベンゾジアゼピンが比較的強い依存性を有する薬物であることを知らない医師が少なくないのです。

このため欧米に比べて日本では1人の患者様に投与されるベンゾジアゼピンの用量、投与期間ともに突出しており、多くの依存患者が医原性に生まれていることが問題視されるようになっています。

【抗不安・睡眠薬依存(2) ベンゾジアゼピンの害】
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-43.html


不眠に対して安易に睡眠薬が使用されることも、そしてそれが多剤・長期に及ぶことも日本の精神医学の悪弊で、これに対しては厚生労働省が警鐘を発し、これを受けて日本睡眠学会が声明を発表し、ガイドラインを先ごろ発表しました。
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-1.html

ベ ンゾジアゼピン(例えばマイスリー)依存が生じた場合、
マイスリーを止めるには、マイスリーそのものをゆっくり減量していくか、マイスリーをまず はもっと止めやすい長時間作用型のベンゾジアゼピン系抗不安薬に置換してから減量するという方法をとる必要があります。

個人的にはこのような場合、私は、長時間作用型の精神安定剤(しかしベンゾジアゼピン化合物)であるセルシン=ホリゾン(一般名:ジアゼパム)やメイラックス(同:ロフラゼプ酸)を併用します。

相談者様の場合は、
マイスリー錠(10~15mg)を使用されていますから、私が治療するならば、メイラックスを2mg、もしくはセルシンを5mg程度、併用した上でマイスリーの減量を開始するでしょう。

メイラックスやホリゾンは精神安定剤ですので、軽い眠気は伴いますが、睡眠薬には遠く及びません。
ただし、丸1日以上効いていますから、「
イライラし精神的、肉体的にきつい」という離脱症状は抑えてくれます。

そのようにしてマイスリーを漸減・中止した後に、今度は
メイラックスやホリゾンの方を漸減・中止します。

ベ ンゾジアゼピン減量・断薬のバイブルとも呼ばれるアシュトン・マニュアルでは(必ずしもこれを盲信する必要はありませんが)、「自分で漸減をコントロー ルし、ゆっくりと減薬した人では、離脱症状が遷延化する確率がはるかに低いことは、ほぼ確かなことです」とされています(http://www.benzo.org.uk/amisc/japan.pdf、102ページ参照)。
逆に申し上げると、急な減量・断薬を行うと離脱症状が遷延する危険性が高いのです。


「ベンゾジアゼピン依存が生じたら、離脱するには、ベンゾジアゼピンを服用していたのと同じ期間を要する」というのが私の持論です。
相談者様の場合、さすがに5年間かけてマイスリーを止めるというわけにはいきませんが、それでも中止までに年単位の期間をかけるつもりでおられた方がよいでしょう。

主治医の理解が得られなかった場合は、ひたすらマイスリーを漸減する(錠剤を細かく割って服用するなど)試行錯誤を続けつつ断薬するか、精神科(のちゃんとした病院)を受診されることをお勧めいたします。

以上、ご参考になれば幸いです。

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