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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 神経科
満足したユーザー: 14144
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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仕事のストレスが原因での自律神経失調症について質問です。 昨年転職をしてから、仕事内容による緊張、精神的疲労による

解決済みの質問:

仕事のストレスが原因での自律神経失調症について質問です。
昨年転職をしてから、仕事内容による緊張、精神的疲労による体調不良が続き、心療内科を受診しました。自律神経失調症の症状との診断を受け、安定剤を服用し勤務を続けましたが、改善が見られず別の心療内科を受診した所、心療内科ではなく、カウンセリングを受けた方がいいかもしれないとのアドバイスをいただきました。
ですが、カウンセリングの高額さと、それでも改善されなかったらという不安から、受けないでいるうちに、症状が悪化し、仕事に行けない状態になってしまいました。
その日は懇意にしている内科を受診し検査を受け、やはり自律神経失調症だという事でした。その先生には、ストレスの元を取り去らないと改善されない、仕事は辞めた方がいいとのアドバイスを受けました。
職場の上司に相談をしたのですが、あまり理解してもらえず、とりあえず一週間お休みをもらい、症状は改善されてきていると感じているのですが、今後、どうしたら良いのかがわかりません。
仕事へ行かなければと思うと、またあの緊張状態、精神的ストレスと向き合わなければならないのだと不安、怖さでいっぱいになってしまいます。
上司は、また悪化したらその時考えればいい、悪化するかもわからないじゃないかと言います。
ちなみに、仕事は、コールセンターの受信業務です。他部署移動の処置が取れる職場ではありません。上司には、一時的に勤務日数を減らす(週5→週4)措置ならできるかもしれない、と言われています。
勤務日数を減らしてもらい、カウンセリングを受けつつ頑張れば良いのか、内科医の先生の言うように仕事自体を変えるべきなのか、それとも他に何かいい方法があるのでしょうか。
それから、自律神経失調症というのは、どうなったら「完治」したかがわかるのですか?完治という言葉が合っているのかもわかりません。
長くなってしまいましたが、何かアドバイスをいただけたらと思います。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 神経科
専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

まず、「自律神経失調症」という病名にも、その診断を安易に下す医師にも、眉に唾を付けて接するべきであることを申し上げておきます。

実際に診察ができませんのでこのような方法になってしまいますが、下記のサイトで質問に答え、最後に表示される点数を教えていただけないでしょうか?
https://www.cbtjp.net/qidsj/question/01/
↑↑↑クリックしていただくと説明ページが開きます↑↑↑

まず以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承ください。

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質問者: 返答済み 2 年 前.

猫山様、返信ありがとうございます。

点数は14点でした。

宜しくお願いいたします。

専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
ご返信・追加情報ありがとうございます。

行っていただいたQIDSは、うつ病の診断や重症度評価のための質問票としては信頼性が高いもので、厚生労働省の研究でも使用されています。
インターネット相談では相談者様を直接診察できませんのでこのような方法をとらせていただきましたが、 QIDSにおける14点は、一般的にはうつ病の診断基準を満たす可能性がきわめて高く、可及的速やかな治療を要すると判断される結果(中等症)です。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/02.pdf
↑↑↑クリックしていただくと説明ページが開きます↑↑↑

もちろん、相談者様を直接に診察できないインターネット相談で確定診断を下せるわけではありませんが、相談者様がご記載になられている現在のご様子は、うつ病の症状によるものと考えて矛盾しません。

実のところ、自律神経失調症はこの世に存在しない、もしくは日本にしか存在しない病気です。

日本心身医学会では「種々の自律神経系の不定 愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と自律神経失調症を暫定的に定義していますが、国際的な精神疾患 の診断基準である「精神疾患の分類と診断マニュアル(DSM)」では、自律神経失調症に相当する疾患の記載はありません。

結局、「自律神経失調症」は、不定愁訴を訴える患者様を診察した一般身体科医が、検査によって所見が得られず、診断を付けられなかった場合に、自分と患者様を納得させるために用いる「診断のごみ箱」的病名として用いられている傾向があります。
従って、一般身体科で「自律神経失調症」と診断された場合には、眉に唾をつけて考えられてみるべきなのです。
それにもまして、専門家であるはずの心療内科医=精神科医がこの病名を用いた場合、その医師の腕が良いことを期待されるべきではありません。

日本うつ病学会が調査した結果、日本のうつ病患者様のうち、適切な治療を受けているのは25%に過ぎないことが判明しています。
つまり、日本の精神科医の7割超が、うつ病を適切に診断したり治療したりすることができないのです。
この事実は病院選びにおいては念頭に置かれておくべき事項でしょう。

【うつ病:適切な治療を受けているのは1/4(2006年 日本うつ病学会調べ)】
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-3.html

以下、相談者様の診断がうつ病であるという前提で回答いたします。

うつ病にも色々なタイプのものがあります。
脳の病気としての性格が強く、何のきっかけも無く、比較的急激に発症するうつ病もあります。
深刻なストレスがかかり、もしくは複数のストレスが重複・持続することで次第に進展していくタイプのうつ病もあります。

相談者様は後者だと思われます。
ご記載のような状態ならば、気持ちが塞いでも当然でしょう。それがあるところで一線を越えてしまったのだと思われます。

相談者様のようなタイプの患者様の場合、薬物療法ともに、やはりカウンセリングを受けられて、ご自分の中で問題を整理し、解決(できるとは限りませんが)の方向をみずから見つけ出していくアプローチが必要です。
現在相談者様が直面している問題は、相談者様自身が解決もしくは落としどころをみつけなければならない問題です。
しかし、現在の相談者様は少し疲れておられて、お一人でそれに対処できる状態ではないように思います。
専門家の助けを求められるべきでしょう。

うつが悪い間は大きな決断を下すな、というのが精神医学界の古くからの格言ですが、これは現在でも信じる価値がある経験則だと思います。
現在の相談者様は、相談者様本来の判断力・思考力を有していないのではないかと推察いたします。その状態で下した結論に対しては、後々、後悔される可能性が高いでしょう。
「仕事自体を変えるべきなのか」どうかは私にはわかりかねます。その業務の、一般的な意味での負荷の強さと、相談者様の適正によって答えは変わってくるからです。
しかし、今の状態で「仕事は辞めた方がいい」とは言えません。
「ストレスの元を取り去らないと改善されない」とも言えません。ストレスはきっかけであって、一度うつ病が発症してしまえば、適切な治療を受けない限りは、お仕事を辞めても不調は続く可能性が低くありません。

医師だけではなく臨床心理士がいて、カウンセリングも行っている精神科・心療内科の医療機関をお探しになって、受診・相談されることを強くお勧めいたします。

医療機関の情報は地域の精神保健福祉センターで得ることが出来ます。

【全国の精神保健福祉センター一覧】
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/mhcenter.html

以上、ご参考になれば幸いです。
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 神経科
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経験: 医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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