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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 神経科
満足したユーザー: 14290
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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過食嘔吐がやめられません。 やめておこうと思っても、お腹がすいていなくても、たくさん食べて吐いてしまいます。 時

解決済みの質問:

過食嘔吐がやめられません。
やめておこうと思っても、お腹がすいていなくても、たくさん食べて吐いてしまいます。
時には吐くために食べることもあるように思います。
過食嘔吐による体への悪影響はどのようなものなのでしょうか。
きちんと知ってやめるようになりたいです。

私は躁うつ病治療中で、薬はデパケン、ラミクタール、エビリファイを使っています。
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 神経科
専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
こんにちは。猫山と申します。精神科医です。

少し補足情報を下さい。

①過食・嘔吐が始まったのは何歳時ですか?

②嘔吐によって苛々を解消したり、もしくは一時的な快楽が得られたりしますか?

③どれくらいの頻度で過食・嘔吐があるでしょう?

④相談者様の現在の身長・体重と、過食・嘔吐が始まる前の体重を教えて下さい。

⑤月経は順調にあるでしょうか。

以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で、回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承下さい。



【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきます】
質問者: 返答済み 3 年 前.


早速の返信ありがとうございます。


過食嘔吐が始まったのは、はっきり覚えていませんが、25歳くらいかなと思います。


社会人になってすぐか、結婚してからかは覚えていませんが、それくらいかと思います。


言われてみると、嘔吐するとすっきりします。


160cm、56kg、


過食嘔吐が始まる前も同じくらいかもう少しあったかと思います。


月経はほとんど順調にあります。


 


よろしくお願いします。

専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
ご返信ありがとうございます。

過食・嘔吐を伴う摂食障害(無茶食い・排出型)は、長期化するにつれ、手段が目的に変わっていく側面がありますので、早期の治療的介入が必要であるとされています。

以下に、過食・嘔吐を伴う摂食障害が長期化することによる身体的合併症について述べます(摂食障害は、一定期間以上続くと、身体疾患として取り扱うべき側面が強く現れるようになり、精神疾患としての摂食障害が寛解した後もその影響が続くことがあります)。

この「摂食障害の身体的後遺症」とでも呼ぶべき状態については、なぜかあまり広く知られていません。

1) 低代謝:摂食障害の場合、制限型でも無茶食い・排出型でも、必要なカロリーが体に入ってこないため、身体の防衛反応として基礎代謝を低下させ、消費カロリーを減らそうとします。この傾向は、摂食障害からの回復後も続き、その持続期間は病歴の長さに比例するようです。
この低代謝のために、低血圧や低体温が起こりえます。

2) 腸管運動の低下:これには末梢性の要素と中枢性の要素があります。末梢性の要素というのは、単純に腸の筋力低下です。腸は大雑把に言えば平滑筋という筋肉でできた筒のようなものです。過食しても嘔吐してしまうのであれば、胃・小腸・大腸にまでは食べた物がほとんど届きません。本来腸は食物から栄養分や水分を摂取しつつ、蠕動運動で食べ物の残り滓、つまり便を肛門側に移動させていきますが、摂食障害の患者様では長期に渡ってこの機能を使わないことになるため、腸管が、いわゆる廃用性の機能低下を起こします。消化吸収能力は落ち、蠕動運動を起こす筋力が落ちます。このような状態なので、摂食障害の患者さんを入院治療に導入していきなり普通の食事をさせると、十中八九、消化不良と強度の便秘を呈します。
また、人体というのは良くできていて、嚥下反射や胃・結 腸反射という一連の脳の働きによって胃腸の働きを制御しています。食べ物を飲み込むことで食道の蠕動が促され、胃に食べ物が入ることで結腸の運動が促され……といったふうに、咀嚼と嚥下をスイッチとして、消化から排泄をスムーズに行うよう食道から結腸までの働 きを連動させる仕組みが脳に備わっているのです。摂食障害ではこの連動が乱れます。特に食べ吐きを長く続けると、胃に食べ物は入っても結腸は空なので、 胃・結腸反射は「空打ち」になり、脳は次第に、「胃に食べ物が入ったからといって結腸を動かして排便を促してやる必要はないんだな」と解釈するようになっ て、反射を起こさせなくなります。この連動を再獲得するのは難しいようで、寛解後も胃腸薬や下剤を手放せない患者様も少なくありません。
過食嘔吐が長かった相談者様の場合、中枢性の機序で胃腸機能の低下が起こります。

3) インシュリン分泌:摂食障害の患者様は食べないか、食べても吐くかしているので、血液検査 をすると血糖値その他で明らかな低栄養状態を呈していることが分かります。その状態で多くの糖質を含む食事をすると、急激に血糖が低下して、時には意識消失を呈します。糖分を摂取したのに低血糖とは矛盾しているように聞こえます が、これはリフィーディング症候群と呼ばれ、摂食障害を専門的に診ている医師にとってはしばしばお目にかかる症状です。喩えは悪いですが、アフリカの飢餓難民がボランティアに与えられた食料を急に食べたらその場で死んでしまった、という都市伝説的なエピソードを聞かれたことはありませんか? これはリフィーディング症候群によるものです。それまで低血糖状態で生活してきたところで急に血糖値を上げると、待ってましたとばかりにインシュリンが過剰に分泌 されてブドウ糖を細胞内に取り込んで低血糖状態を生じさせるとともに、各種電解質のバランスも大きく揺らぐのです。なので、低栄養の期間が長かった患者様については飢餓状態に準じた栄養補給再開を行う必要があります。このインシュリン分泌のアンバランスも尾を引くようで、摂食障害からの回復後も血糖値の不安定は続くようです。

ことほど左様に、摂食障害は後遺症としてエネルギー摂取と消費、精神機能や身体機能に影響を残す疾患です。

以上、ご参考になれば幸いです。
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