JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。
    必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
猫山司に今すぐ質問する
猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 神経科
満足したユーザー: 14345
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
ここに 神経科 に関する質問を入力してください。
猫山司がオンラインで質問受付中

ここ1ヶ月ほど鬱病で会社を休んでおります。体調はかなり回復しておりますが、いきなり出社して大丈夫なのか少し不安です。

解決済みの質問:

ここ1ヶ月ほど鬱病で会社を休んでおります。体調はかなり回復しておりますが、いきなり出社して大丈夫なのか少し不安です。休みの間はほとんど自宅にいる生活でしたが、1週間ぐらい人混みの中にある程度出てみて状態を見た方が宜しいでしょうか?
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 神経科
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機 能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきます】


こんにちは。猫山と申します。精神科医です。

うつ病で一定期間お仕事や学業を休んだ方が復帰される場合、いきなり元の職責を果たすことは難しい場合がほとんどです。単純に体力が低下していますし、人間関係のストレスなどに対する抵抗力(精神的な体力とでも言うべきでしょうか)も低下してしまっているからです。

うつ病が良くなっていても、これらの体力・気力の低下のために元の仕事がストレスに感じられてしまい、うつ病の再燃・再発に繋がることがございますので、相談者様が仰られるように、復帰前にリハビリテーション的な試みを行うことは有用ですし、可能ならば、復職後もしばらくは定時退社にしてもらうなどの配慮を職場がわからしてもらえると再発リスクを減らすことができます。

また、この段階で見極めなければならないことは、うつ病の症状改善が、休養効果によるものなのか、治療が奏効して病気そのものが良くなったのかを見極めることです。前者であれば、当然、出社して元通りの職責に晒されれば症状はぶり返すことになります。お薬がしっかりと効いていて、うつ病そのものが良くなっているのであれば、再発リスクは低いでしょう。

相談者様が服用されているお薬の内容については、産業医と同様の懸念を、私も感じます。


まず、スルピリドというお薬の用法・用量を以下に引用します。
=======================================
胃・十二指腸潰瘍:1日150mgを3回に分割経口服用する。
うつ病・うつ状態:1日150~300mgを分割経口服用する。1日600mgまで増量することができる。
統合失調症:1日300~600mgを分割経口服用する。1日1200mgまで増量することができる。
=======================================
スルピリドは中枢移行性が低い薬で、たくさん飲まないと脳まで届きません。
低い用量では首から下に効いて胃薬として、すこし用量を上げると抗うつ薬として、さらに上げると抗精神病薬として作用するといったユニークな薬です。
この守備範囲の広さのために、診断能力が低い精神科医にとっては「とりあえず処方する」薬としては重宝されています。精神科版「葛根湯医者」といったところでしょうか。
かなり古い薬なので、一定年齢以上の精神科医に好んで使われることが多い印象がありますが、治験がおおらかな方法で行われていた時代に承認されたお薬ですので、現在の水準で治験を行ったら承認は下りないだろうと私は思っています。
また、脳そのものには届かないのに脳下垂体(人間のホルモン分泌の中枢です)には届き、プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)を上昇させるので、女性化乳房のような副作用をしばしば引き起こします。体重増加もよく見られるスルピリドの副作用です。
そもそも効果が低い薬を、ぎりぎりの低用量で用いられているわけですから、効果は期待できません。

相談者様の症状改善は、従って、休養によるものであって、薬物療法が効いているのではない可能性が高いと考えます。
それを確認される意味でも、復職前に少し活動量を増やされて、それに対してご自分の心身がどのように反応するかを確認されるのは意義があることであると考えます。

以上、ご参考になれば幸いです。
猫山司をはじめその他名の神経科カテゴリの専門家が質問受付中

神経科 についての関連する質問