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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 神経科
満足したユーザー: 14293
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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パニック障害で通院しています。 最初に発作が出て心療内科を受診したのは4年半前。 その病院ではうつを併発している

解決済みの質問:

パニック障害で通院しています。
最初に発作が出 て心療内科を受診したのは4年半前。
その病院ではうつを併発していると言われ、大量の薬を出され、毎日眠気との戦いでした。
でも、仕事は続けており、主婦でもあり、ゆっくり休むことはしませんでした。
1年通院しましたが、眠気のために交通事故を起こし、
パニックの症状もほとんど出なくなったので、薬をやめたいと思いました。
でも、その病院の先生は、こちらの話をほとんど聞いてくれず、
この量の薬なら大丈夫としか言ってくれなかったので
別の心療内科にかかったところ、
こんなのは病気ではない、と言われて漢方を処方されました。
そこにも1年半ほどかかりましたが、もう通院の必要はないと言われ
時々動悸や息苦しさの症状はあったものの、日常生活に支障はなくなっていたので
通院をやめました。

その後、約一年。心臓が悪いのか、と検査を受けるくらい
時々、動悸や息苦しさはありましたが、パニック発作とわかっていませんでした。
あるとき、どうしても不安が抑えきれなくなって
予約なしで診てもらえた唯一の内科(兼心療内科)に飛び込み、
とてもよく話を聞いてくれる、安心できるお医者さんに出会い
約一年半、通院しています。
今は夕食後にレクサプロ15mg・スルピリト50mg、寝る前にデパス1mgを毎日、
発作時にはソラナックスかリーゼを頓服として飲んでいます。
最近、調子が悪く、毎朝起きられない、夜中に目が覚める、
一日に何度も軽い発作が起こる、寝てるときにも動悸で苦しくなる、
体を締め付けられるような、今までにない症状が出てきた、など不安です。
また、たまたまこの前の診察時に、パソコンのカルテが見えてしまい
そこには「うつ病」と書かれていました。
パニックだけでなく併発していたのか、とショックを受けました。
このままの生活を続けていて治るのか・・・
今の病院の先生は、安心できてすごく信頼していますが、
「うつ病」のことは聞いておらず、偶然見てしまったこともあり
詳しく聞くことができませんでした。
もう五年も引きずっているのに、悪くなっていることに焦りを感じます。
どう受け止めればいいんでしょうか。
いきなりで、長い質問をすみません。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 神経科
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
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こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

結論から申し上げると、相談者様がご覧になられたのは「保険傷病名」であろうと思われます。
当然ですが、日本でお薬が治療に使われるためには、厳しい条件を満たした治験で有効性を示し、厚生労働省の承認・認可を得なければなりません。

パニック障害の主剤として用いられるのは、SSRI(選択的セロトニン再取り込阻害薬)と呼ばれる薬剤で、具体的には、ルボックス(デプルメール)、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロのことです。
これらのお薬はまずうつ病を対象とした治験が行われて承認をとり、その後、パニック障害、強迫性障害、というふうに、五月雨式に治験を行い、「適応追加」をしていくのが標準的です。
ところが、日本でいちばん新しいSSRIであるレクサプロは、まだうつ病の治療薬としての承認しか得ていないのです。

しかし海外ではすでにパニック障害で適応を有しているお薬ですし、良いお薬でもあるので、日本の精神科医も、うつ病だけではなくパニック障害にもこのお薬を広く処方しています(適応外処方といいます)。

その場合、厚生労働省が認めていないお薬の使用の仕方をしていることになりますから、そのままでは保険償還(健康保険による支払い)が受けられません。
そのために、保険組合に対しては、適応に合致した病名を報告し、カルテにそれを記載します。それが保険傷病名です。保険診療でレクサプロをパニック障害に使用するための苦肉の策です。

保険傷病名はカルテに記載されますから、相談者様が見られたのは、この保険傷病名であったのではないかと推察いたします。

以上、ご参考になれば幸いです。
質問者: 返答済み 4 年 前.
早速の、分かりやすい説明、ありがとうございました。とてもよく分かりましたし、安心しました。
もう一つ、気になっているのが、治るのかどうかです。
このまま普通の(仕事と家庭の両立はかなりハードですが)生活を続けていても、いつかは治りますか?
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.

いつかは治りますか?
……回答しにくいご質問です。

パニック障害自体は、治りやすい病気であると私は理解していますし、これは大多数の精神科医/心療内科医の共通認識であると思います。

ただし、パニック障害を治すためには、適切な治療が行われる必要がございます。

パニック障害の標準的治療は、まず薬物療法でパニック発作を抑制し、平素は発作が起きなくなったら次第に薬を減らしながら行動範囲を広げていき、最終的には薬を飲まずに元通りの生活が送れるようになることを目指します。

薬物療法はSSRIと精神安定剤の併用で開始し、SSRIを増量しつつ、次第に安定剤を頓服薬にするなどして減らしていきます。
SSRIは脳内のセロトニンという物質を増やすことで、不安を消褪させると考えられています。
SSRI は服用を開始して十分量に増やしてから有効性が現れるまでに数週間かかります。今日飲んだら明日効くというタイプのお薬ではないのです。
一方で安定剤は、飲めばその時その時でパニック発作に効きます。一方で定時服用を数週間以上続けたら依存が生じます。
この2つのタイプの薬の特性をうまく利用し、SSRIが効くまでは安定剤で繋ぎ、SSRIが効いてきたら依存が生じる前に安定剤を減量していくわけです。

SSRIを速やかに増量して、改善後は速やかに減量するのがパニック障害の治療における薬物療法の良手です。

翻って相談者様の薬物療法の中身を拝見しますと、レクサプロ15mgは良いとして(発作が消失していないのであれば20mgまで増量したいところですが)、依存性が強いデパスが漫然と連用されていることがまず懸念されます。
スルピリドはパニック障害には効きません(と申しますか、このお薬を50mg服用してもほとんど脳に移行しませんので、いかなる中枢作用も期待できません)ので不要です。
発作時にはソラナックスかリーゼを頓服ということですが、デパスも含めて、これらは全て化学的にはベンゾジアゼピン作動薬に分類される精神安定剤であり、脳の同じ場所で、同じように作用します。よって、これら3剤を使い分ける意味がありません(頭痛に対してセデスとノーシンとバファリンを併用するようなものです)。
ベンゾジアゼピン作動薬をこのように無原則に使用できる国は先進国では日本だけです。このベンゾジアゼピン依存の問題は昨今では一般マスコミにも取り上げられ、社会問題化しつつあります。

【抗不安・睡眠薬依存(2) ベンゾジアゼピンの害】
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=60619

ベンゾジアゼピンの長期投与によって、むしろ不安障害が惹起されることまであることは銘記されるべきでしょう。

現在の主治医に信頼を寄せられているようですので非常に申し上げにくいのですが、このままの治療を継続されていて、相談者様のパニック障害が寛解(≒完治)に向かう可能性はあまり高くないのではないかと考えます。

ご経験されてきたように、パニック障害の適切な診断や治療ができない精神科医/心療内科も多いのですが、パニック障害は長引けば長引くほど治りが悪くなりますから、早い時期に然るべき医療機関に転院することも検討されるべきかと愚考いたします(JustAnswerでは特定の医療機関の推薦・紹介を行っていません。ご了承ください)。

猫山司をはじめその他名の神経科カテゴリの専門家が質問受付中
質問者: 返答済み 4 年 前.

猫山先生、丁寧な解説、ありがとうございました。


ネットや本でいろいろ情報を得ていましたが、


自分のことを的確に理解することができて、本当に安心しました。


薬に関しては、春から夏にかけて症状が安定していたので


レクサプロ10mgと、眠剤(確かマイスリー)だけの服用が続いていました。


9月半ばからまた症状がかなり出始めたので、今の投薬に変わりました。


なので、長期間飲み続けているという訳ではありませんが、


それでも病気自体快方に向かってるとは、とても思えないので


一度、他の病院も受診してみようと思います。


(どこがよい病院なのか、本当に分からなくて困りますが・・・)


でも先生のおかげで混乱していたのが整理されてよかったです。


ありがとうございました。

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
少しでもお役にたてたのであれば幸いです。

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