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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 神経科
満足したユーザー: 14294
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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78歳の父のことで、ご相談したいのですが、慢性の肺疾患があり、内科で、長年、みていただいています。ここ1,2年、体力

解決済みの質問:

78歳の父のことで、ご相談したいのですが、慢性の肺疾患があり、内科で、長年、みていただいています。 ここ1,2年、体力もなくなり、仕事や、畑仕事もやめました。今までは、ちょこちょこ動き、人と話すのも好きでしたが、そういう機会も減り、動けなくなった、すぐ苦しくなると言っています。テレビを観るくらいしかなく、どこか痛いと、すぐ、ガンだ、入院だと決め込んでは病院に行っています。家の中でも、ちょっと歩いては、ハアハア、過呼吸のような、状態になります。腕時計をはずさず、血圧や痛いところを手帳に書き込んでいます。息子や孫のことをいつも
心配しています。先生にも特に、どうこうということはないと、言われています。やはり、高齢者のうつ病なのでしょうか?精神科に連れて行くのも、大変な気がするのですが・・・一緒に暮らしている、家族も毎日、気が重いです。どうかアドバイスお願いいたします。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 神経科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

ご記載を拝読する限りは、お父様は心気症の診断を満たす可能性が高いと考えられます。

現在、精神科領域でもっとも一般的に用いられているDSM-IV-TR(精神疾患の診断・統計マニュアル)における心気症の診断基準を以下にお示ししておきます。

本来、精神科疾患の診断はこのようなチェックリストに当てはめて考えるべきものではありませんが、このようなネット相談では使い勝手がいいので。あくまでご参考まで、ですが。

***************************************
【診断基準】
1. 頭痛や胃痛といった、ささいな心身の不調を誤って 解釈し、「重い病気にかかるのではないか」または「重い病気にかかっている」と思いこんでいる。 検査などで医学的に違うことが明らかになっても、考えを変えられない。
2. 1の確信は妄想のような頑固さはない。また、醜形恐怖のように、 外見についての心配とは限らない。
3. 1のように確信しているために強い苦痛を感じていたり、社会的、職業的、 そのほか重要な場面で支障がある。
4. この状態が6ヶ月以上、続いている。
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いわゆるドクターショッピングのもとになる疾患の一つであり、多くの診療科の医師がこの病気を知っています。

心気症自体でも、次第に訴えが現実離れしていき、一般科の医師を閉口させますし、そうなると治療も困難になっていきます。
現時点で、精神科・心療内科を受診していただくことをお勧めいたします。

このサイトでは、十分な病識(自分が病気だという認識)が無い本人をどうやって受診させればよいのか、というご家族からの相談をいただくことがしばしばありますが、ご本人のお人柄やご家族との関係を存じ上げないわれわれに、ぽんと、これこれこのように説得すれば受診させることができますよ、という助言がで きるわけもありません。
統合失調症で幻覚・妄想や興奮が激しい症例の場合を除いて、法的に受診を促す制度もございません。
受診までは、家族が何とかしなければならない部分なのです。

以上、ご参考になれば幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.
初めて、精神科の先生にご相談出来て良かったです。ただ、どんな治療方法で、どのくらいで、良くなるのか?
また、病院に行く前に、家で出来ることはないのでしょうか?
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
ご返信ありがとうございます。

率直に申し上げると、高齢物の心気症は、実際に様々な身体合併症を持っていることもあって、なかなか良くすることが難しい疾患です。

良くなる・ならないを分けるのは、お父様の心掛け次第というところがあります。心気症であれば、これはそういう病気なのです。
お父様が心気症に関してある程度の病識(自分が病気であるという認識)をお持ちであれば、良くなる見込みはありますし、全く病識が欠如していれば治療は難渋することが予想されます。

心気症の治療については標準的なやり方は定まっていませんが、例えば私ならば少量の薬物療法とともに、森田療法的アプローチをとることにしています。すなわち、

①基本姿勢は「不安があっても普通の生活」。家に引きこもっていると自分の身体に意識が向きやすくなるからです。
②精神科主治医の許可なく病院受診はしない(マッサージ等も含みます)。しかしそれで仮に身体疾患が見落とされた場合でも患者様ご自身の自己責任。他科受診は、身体疾患を有しているかもしれない、という不安を増強する結果になります。
③①や②が守れない場合は治療終結もありうる。

というのが治療方針ということになります。

特に②が、患者様にリスクをとっていただくことになりますから、難関となります。

「病院に行く前に、家で出来ること」としては、心気症という病気が存在することと、お父様がそれに当てはまる可能性が高そうであることを説明し、精神科・心療内科受診前に病識を育んでおくことではないかと存じます。
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