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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 神経科
満足したユーザー: 14357
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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自分はギャンブル依存症です。パチンコが原因でたくさんの借金をして、返済に苦しんでいます。とうとうデリヘルでのアルバイ

解決済みの質問:

自分はギャンブル依存症です。パチンコが原因でたくさんの借金をして 、返済に苦しんでいます。とうとうデリヘルでのアルバイトを半年前に始めて・・・少しは暮らしが楽になりましたが、あと少しお金が足りないときなど、なけなしのお金でパチンコ店に行ってしまいます。それで今日の支払をなんとかしたいという一心で・・・・結局負けて、ぎりぎりの生活費だけ残して、自己嫌悪することの繰り返しです。
当たってももうそんなに興奮しないし、パチンコしている時は勝っているときも負けているときもたいして楽しくないし、もうやめたいのですが、あと少しの支払のお金を補てんするために行ってしまいます。
先日、母が亡くなり、あと少しで遺産を相続できるので、それである程度の借金の一括返済をしようと思っています。「お金が足りないからパチンコ店に行く」ということばかりなので、借金がなくなればパチンコをすることには興味がなくなるのではという期待と、それでもまだパチンコで借金を増やすかもという不安と。。。
ここで、なんとか踏みとどまりたい。これ以上、馬鹿なことをしたくないです。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 神経科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

ご記載を拝読するに、相談者様がパチンコ依存症の診断基準を満たしている可能性は高いでしょう。パチンコは日本にしかないので、国際的な診断基準では、パチンコ依存症は「病的賭博」と診断されます。

他の依存症同様、病的賭博は難治です。
率直に申し上げて、このままでは、相談者様はお母様のご遺産を相続された後、パチンコで借金を増やすでしょう。

治療と自助努力が必要です。
しかし病的賭博の治療は専門の医療機関でなければ行うことができません。
例えばこのような病院があります。

【菊陽病院】
http://www.kikuyouhp.jp/disease/gambling.html

しかしこうした病院は、日本ではまだまだ限られており、相談者様が通院可能な範囲にギャンブル依存症の専門的治療を行っている精神科/心療内科がある可能性はきわめて低いでしょう。
もし探されてみて見つかるようなら、迷わずその病院を受診されるべきです。精神科医療機関の情報は、地域の精神保健福祉センターで得ることができます(JustAnswerでは特定の医療機関の推薦・紹介を行っていません。ご了承ください)。

もうひとつの方法は患者会に入って活動することです。
またGA(ギャンブラーズ.アノニマス)という、ギャンブル依存症から抜け出したい人が集まる団体がありますので、是非参加なさるべきでしょう。
依存症治療において、こうした集団精神療法的なアプローチは不可欠かつ有効です。

GA(ギャンブラーズ.アノニマス)
http://www.gajapan.jp/

病的賭博は自然治癒することがない進行性の病気です。
http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/doctor/feature/post_290.shtml

現在の状況から抜け出すためには、出来うるすべての手段を試みる必要があります。

以上、ご参考になれば幸いです。

*************************************************
現在、精神科領域でもっとも一般的に用いられているDSM-IV-TR(精神疾患の診断・統計マニュアル)における病的賭博の診断基準を以下にお示ししておきます。

本来、精神科疾患の診断はこのようなチェックリストに当てはめて考えるべきものではありませんが、このようなネット相談では使い勝手がいいので。あくまでご参考まで、ですが。

【病的賭博】

以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示される持続的で反復的な不適応的賭博行為

1. 賭博にとらわれている
例)勝ったときのことを生き生きと再体験したり、賭博をするための金銭を得る方法を考えたり、次の賭けの計画を立てることなどにとらわれている。

2. 興奮を得たいために、次第に掛け金の額を増やす。

3. 賭博をするのを抑える、減らす、やめるなどの努力を何度もやったが成功しなかった。

4. 賭博をやめていると落ち着かずイライラする。

5. 問題から逃避する手段として、または不快な気分
例)無気力、罪悪感、不安、抑うつを解消する手段として賭博する。

6. 負けると取り返そうとする(深追いする)。

7. 賭博したことを隠すために嘘をつく。

8. 賭博の資金を得るために法律に触れるようなことをしたことがある。

9. 賭博のために、重要な人間関係や教育、職業上の機会を危険にさらしたり失ったりした ことがある。

10. 借金して賭博をする。賭博による経済的な問題を他人に解決してもらったことがある。
質問者: 返答済み 5 年 前.

やはりGAや専門医での治療が必要なんですね。私は以前、パチンコチェーン店の本社の企画部で役職を務めてい たことがあり、内部事情的なところも分かっていて、パチンコに冷めているのに止められないところが、重症なんじゃないかと自分で思っています。なんか冷静にはまっているという感じで。。。でも、他人にいろいろなことを話していくのがめんどうというか、、カウンセリングで私の気持ちを理解したり、ちゃんと聞いてくれるのか。。。ただパチンコやめた方がいいよってことを説かれるだけで、自分が止めるほうに向くのだろうか、専門医をはなから疑うのも失礼かもしれませんが、どれほどの効果があるのか、疑問なんです、本当は。

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
おはようございます。
ご返信・追加情報ありがとうございます。

専門医にかかられる効果はそれほど無いですよ。正確な統計はありませんが、他の依存症の例を考えると、専門医にかかることですぐにパチンコを止められるのは受診された患者様の2~3割くらいではないかと思います。失敗を繰り返しながら(それでも通院を続けて)、最終的に止められる人が2~3割。
GAを併用するとその確率はプラス2割くらいは上昇すると思います。

「専門医をはなから疑うのも失礼」です。
何せ、専門医に通わなければ治る確率は限りなく0に近い病気にかかっている患者様を、その半分に関しては救えるわけですから、むしろ彼らは精神科領域では選りすぐりのエリートです。

後は患者様の治療意欲ですよね。依存症の方は自分でそれを治すのだという意欲が治療上重要なファクターになります。しかし中には専門医にかかると、今度は医療者に依存的になり、「治してください」という態度で治療に臨む方がおられます。こういう人は治りません。

「他人にいろいろなことを話していくのがめんどうというか、、カウンセリングで私の気持ちを理解したり、ちゃんと聞いてくれるのか。。。ただパチンコやめた 方がいいよってことを説かれるだけで、自分が止めるほうに向くのだろうか、専門医をはなから疑うのも失礼かもしれませんが、どれほどの効果があるのか、疑 問なんです、本当は」ということなら、相談者様も、ご自身の治療意欲が疑われるタイプですね。

最初のご相談文で「ここで、なんとか踏みとどまりたい。これ以上、馬鹿なことをしたくないです」ということでしたので回答しましたが、治療意欲が無いのであれば何をしても結果は出ないと思います。
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