JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
猫山司に今すぐ質問する
猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14381
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
ここに 精神科 に関する質問を入力してください。
猫山司がオンラインで質問受付中

はじめまして 福島県に住む弟がアルコール依存症です 衰弱しきってしまったため保護入院させて一週間経ちました

質問者の質問

はじめまして
福島県に住む弟がアルコール依存症です
衰弱しきってしまったため保護入院させて一週間経ちました
今は体力や意識もしっかりと回復しましたが
このままだとひと月もすれば退院となるでしょう
退院後、同居人もなく、高齢で車で2時間ほど離れたところに住む親と
関西に住む私では常にフォローしていくのは困難であり
このまま一人で生活をさせれば元の木阿弥なのは目に見えています
行政や病院の断酒会などでは焼け石に水です
どうしたらいいでしょうか
投稿: 1 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 1 年 前.

【情報リクエスト】

こんにちは。猫山と申します。精神科医です。

「行政や病院の断酒会などでは焼け石に水」なのは弟さんに限ったことではありません。

①弟さんに断酒の意思はあるのでしょうか?

②例えば、弟さんを一生精神科病院に入院させておきたいとお考えなのでしょうか。

まず以上、確認させていただけますと幸いです。

※ご返信のタイミング次第で回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承ください。

質問者: 返答済み 1 年 前.
24351;に断酒の意志はありません
精神科に入院させ続ける経済力もなく
悩んでいます
専門家:  猫山司 返答済み 1 年 前.

ご返信ありがとうございます。

アルコール依存症の治療のゴールは断酒になります。

「適量で済ませられるようになる」という治療ゴールは絶対に達成できないとお考え下さい。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-040.html

まずこのことを患者様ご本人に理解していただき、治療意欲を持っていただくことが治療のスタートになります。
しかし、アルコール依存症の場合、一般的には、周囲は困っていたり心配したりするものの、患者様ご自身はご自分が病気であることを認めたがらないため、治療に導入できないことが少なくありません。

結局のところ、患者様ご自身がお困りにならなければなかなか治療には繋がりません。
肝機能障害や膵炎を起こして身体的につらくなる、仕事に支障が及ぶ、家族生活に支障が生じて離婚を迫られる、警察のお世話になる、といった切迫した状況になって初めて患者様は治療の必要性を感じ始めます。

治療を行う場合、外来治療も入院治療も行われますが、患者様の治療意欲が無い段階ではどちらにせよ長続きはしませんし、効果も現れません。
強制的に入院させても退院すれば再飲酒しますから、入院治療を受けられるとしても、これはご本人がそれを望んだ場合ということになります。

アルコール依存症の治療は、風邪をひいた時のように、一定期間病院に通えばよいとか、一定期間入院すればよいというものではありません。再飲酒のリスクは生涯続きますから、アルコール依存症の治療もまた生涯続きます。
必然的に、治療は、最終的にはどの患者様でも外来治療になります。
入院治療は初期の治療導入のための教育入院か、再飲酒時の治療立て直しのための入院となることがほとんどです。
教育入院は一般的に3ヶ月程度です。

また、アルコール依存症の治療は、失敗を繰り返すものだとあらかじめご理解ください。
一回の入院で断酒の意思を固め、その後は外来通院しながら生涯断酒を貫ける患者様は皆無です。
全ての患者様が、何度も再飲酒をし、外来通院を中断し、または再入院をして……といった過程を経て、ようやく断酒に行く着くという経過をたどるといっても過言ではありません。

従いまして、ご家族が治療導入からその後の定期的通院に至るまで、一貫して患者様を説得し、必要ならば病院に連れて行くことを繰り返さなければなりません。
それがアルコール依存症の治療の現実です。

現時点で断酒意欲が無い弟さんのアルコール依存症を現時点で治す方法はありません。

同居家族がおられないとのことですから、医療機関の規則的な受診も期待できないでしょう。

今後、弟さんは失敗をし続けると思います。いずこかの時点で治療の必要性を自覚するようになるかもしれません。その前に致命的に心身の障害を生じる可能性もあります。

弟さんが適切な治療を受けられるまでには時間がかかり、その間に失われるものは多いでしょう。生命すら失う危険があります。しかし近道はありません。

以上、ご参考になれば幸いです。

精神科 についての関連する質問