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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14357
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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妻がアルコール依存症と幻聴、妄想などの症状があり困っています。どのように治療したらよいのでしょうか。 よろしくご指

解決済みの質問:

妻がアルコール依存症と幻聴、妄想などの症状があり困っています。どのように治療したらよいのでしょうか。
よろしくご指導お願いします。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。
少し補足情報を下さい。
①奥様ご自身に治療意欲=断酒の意志はおありですか?
②奥様はこれまでアルコール関連障害の専門外来がある精神科医療機関を受診されたことがおありでしょうか。
まず以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承ください。
【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を下された後に追加でご質問をいただいても応じられない場合がございます。予めご了承下さい】
質問者: 返答済み 2 年 前.

①②共にありません。アルコールは多少仕方がないと思っておりますが{家にいない子供の声が聞こえる・妻には内緒で陰で妻の悪口を言ってる}等ありえないことを口走ります。重症と考えます。

専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
ご返信ありがとうございます。
ご家族が奥様を説得して病院を受診していただくことは可能ですか?
質問者: 返答済み 2 年 前.

説得は何とかできると思いますが受診科目は精神科ですか?TVやネットでは本人がその気がないと難しいとも聞きますがどうなんでしょうか?

専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
ご返信ありがとうございます。

まず、アルコール依存症の治療の一般論について述べます。

アルコール依存症の治療のゴールは断酒になります。
「適量で済ませられるようになる(アルコールは多少仕方がない)」という治療ゴールは絶対に達成できないとお考え下さい。
まずこのことを患者様ご本人に理解していただき、治療意欲を持っていただくことが治療のスタートになります。「本人がその気がないと難しい」というのは、ですから、その通りです。
しかし、アルコール依存症の場合、一般的には、周囲は困っていたり心配したりするものの、患者様ご自身はご自分が病気であることを認めたがらないため、治療に導入できないことが少なくありません。

結局のところ、患者様ご自身がお困りにならなければなかなか治療には繋がりません。
肝機能障害や膵炎を起こして身体的につらくなる、仕事に支障が及ぶ、家族生活に支障が生じて離婚を迫られる、警察のお世話になる、といった切迫した状況になって初めて患者様は治療の必要性を感じ始めます。

治療を行う場合、外来治療も入院治療も行われますが、患者様の治療意欲が無い段階ではどちらにせよ長続きはしませんし、効果も現れません。
強制的に入院させても退院すれば再飲酒しますから、入院治療を受けられるとしても、これはご本人がそれを望んだ場合ということになります。

アルコール依存症の治療は、風邪をひいた時のように、一定期間病院に通えばよいとか、一定期間入院すればよいというものではありません。再飲酒のリスクは生涯続きますから、アルコール依存症の治療もまた生涯続きます。
必然的に、治療は、最終的にはどの患者様でも外来治療になります。
入院治療は初期の治療導入のための教育入院か、再飲酒時の治療立て直しのための入院となることがほとんどです。

また、アルコール依存症の治療は、失敗を繰り返すものだとあらかじめご理解ください。
一回の入院で断酒の意思を固め、その後は外来通院しながら生涯断酒を貫ける患者様は皆無です。
全ての患者様が、何度も再飲酒をし、外来通院を中断し、または再入院をして……といった過程を経て、ようやく断酒に行く着くという経過をたどるといっても過言ではありません。

従いまして、ご家族が治療導入からその後の定期的通院に至るまで、一貫して患者様を説得し、必要ならば病院に連れて行くことを繰り返さなければなりません。
それがアルコール依存症の治療の現実です。

受診される先は一般の精神科・心療内科ではなく、アルコール依存症治療の専門施設である必要があります。

【全国アルコール関連問題専門医療機関紹介】
http://www.kochi-al.org/url/hospital.html

こうした専門医療機関では、患者様に治療意欲をもっていただくための教育入院や動機付け面接が行われています。
受診を検討されてはと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。
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