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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14293
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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夫は7年前にうつ病を患い治療を始めましたが、再発しました。4年前に双極性障害ではないかと私が気づき、双極性の治療を受

解決済みの質問:

夫は7年前にうつ病を患い治療を始めましたが、再発しました。4年前に双極性障害ではないかと私が気づき、双極性の治療を受け始めました。
3年前から仕事にも復帰して順調に回復していましたが、営業職に戻った途端に最近また頭が回らなくて、集中力の低下に襲われています。
薬は夜のみデパケンR200とコンスタン0.8を服用しております。
主治医の先生は大丈夫ですよと言ってくださっていますが、この頭が回転しないというのが一番厄介です。この病気は波があることも承知しておりますが・・・
仕事をしながら普通の状態に戻りますでしょうか?         sachi
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
こんにちは。猫山と申します。精神科医です。

双極性障害の場合、まず適切な治療が行われているかどうかが重要な点になります。
双極性障害を適切に診断し、治療できる精神科医は残念ながら少数派だからです。

少し捕捉情報を下さい。

①「夜のみデパケンR200とコンスタン0.8を服用」というのはデパケンR(成分名:バルプロ酸)を1日に200mgしか服用されていないということでしょうか? 直近のデパケンの血中濃度を教えてください。

②最初の3年間はうつ病として治療されていたことになりますが、この間にどのような治療が行われたかを教えていただけますか?

③「主治医の先生は大丈夫ですよと言ってくださっています」とのことですが、何に関して大丈夫だと仰っているのでしょうか? 後主人は現在うつ病相にあるのではないという意味でしょうか?

以上、確認させていただけますと幸いです。
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質問者: 返答済み 3 年 前.

①デパケンの血中濃度はわかりません。


②2007年8月から朝昼夜とデプロメール50+アモキサン10+トレドミン25+コンスタン0.4夜のみコンスタン0.8を服用。


2009年薬 朝 デプロメール25 1錠


夕食後デプロメール50+コンスタン0.8 各1錠、寝る前マイスリー5 1錠服用  3ヶ月休職。


2010年9月~双極性治療 薬 朝 デプロメール25+デパケンR200 各1錠  夜 デプロメール25+デパケンR200+コンスタン0.4 各1錠


10月から休職 約8ヶ月


2011年5月より復帰現在に至る。3年間は比較的仕事量の少ない部署で勤務。


③主人は真面目で何事にも考え過ぎる性格です。


先生はそのことをご存知なのでもう少しおおらかに物事を考えられれば大丈夫というように主人からは聞きました。


前のように辛い日々をおくることはないと・・・


私は現在は鬱病相にあると思っています。仕事の事が頭から離れない状況なので。


 

専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
このサイトで相談される双極性障害の患者様の9割が、①気分安定薬を処方されていない、②気分安定薬を処方されているが血中濃度が有効域未満、③気分安定医薬を処方されているが血中濃度測定を行われていない、のいずれかに当てはまります。

ご主人の場合は③になります。

実臨床でも、私の印象では双極性障害を適切に治療できる精神科医は1割に満たないので、恐らく日本の双極性障害の患者様の9割は不適切な治療を受けられているのだと思います。

個人差があるので何とも申し上げられませんが、相談者様の場合も、デパケンRの1日の量が200mgでは、有効血中濃度に達していない可能性が大です(一般に、800~1200mg/日が必要です)。
よって、ご主人は現在、双極性障害の治療を受けられていないも同然です。

双極性障害(躁うつ病)の患者様の7割がうつ状態で発症し、それは普通のうつ病と臨床上区別がつかないため大多数の患者様は当初はうつ病と診断されます。
しかし経過中に躁状態が現れると躁うつ病に診断が切り替わり、治療方針も変わります。

躁うつ病とうつ病は全く異なる病気であることが分かっており、病像が似ていても、躁うつ病の患者様のうつ状態に抗うつ薬を投与しても効果がありませんし、むしろ躁転や急速交代化、難治化といった、病状の複雑化を招きます。
ご主人が当初受けられていた「デプロメール50+アモキサン10+トレドミン25」といった、不十分用量の抗うつ薬多剤併用などは、ご主人の主治医の知識と技量の不足を象徴的に現しているとともに、双極性障害の経過には悪影響を与えたでしょう。

【うつ病:適切な治療を受けているのは1/4(2006年 日本うつ病学会調べ)】
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-3.html
↑↑↑クリックすると解説ページが開きます↑↑↑

躁うつ病と言っても、躁状態をうつ状態を交互に繰り返す病気ではありません。ほとんどがうつ状態で、ごくまれに躁状態が出現することがある、というのはむしろ典型的な病状推移です。日本うつ病学会が患者さん向けにガイドブックを作成し、Webで公開しています。
以下の章の5ページをご覧ください。

【2.双極性障害の症状を知ろう】
http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/sokyoku/pdf/bd_kaisetsu_chapter2.pdf


ご主人の現在のうつ病相の原因としては、デパケンRの量が不十分で気分の波の底支えができていないこ とが第一に挙げられるでしょう。
現在の治療は最適化されるべきです。その最適化とはもちろん「もう少しおおらかに物事を考えられれば大丈夫」といった精神論ではなく、薬物療法の標準化・最適化です。
その点、主治医とよく相談されるか(この主治医にはかなり勉強していただく必要があると思います)、転院も視野に入れられるべきでしょう(JustAnswerでは特定の医療機関の推薦・紹介を行っていません。ご了承ください)。

双極性障害の適切な治療法や、専門医の探し方については、双極性障害治療の現状を憂慮して日本うつ病学会が作成した以下のマニュアルをご覧になってみて下さい (第8章「双極性障害の診断・治療に専門的に取り組んでいる医師の見つけ方」参照)。

【日本うつ病学会:双極性障害(躁うつ病)とつきあうために】
http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/sokyoku/


以上、ご参考になれば幸いです。
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質問者: 返答済み 3 年 前.

ご回答ありがとうございました。


 


デパケンRの量が不十分ということですが、先生ならどのくらいの量を進められますでしょうか。(一般的な量は記入いただいておりますが・・・)


また、いきなり量を多くして副作用などはございませんでしょうか。


 


有効血中濃度とはどのくらいですか?


 


主人には検査をしてもらいます。


 


よろしくお願い申し上げます。


 


 


 


 

専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
ご返信ありがとうございます。

「バルプロ酸の抗てんかん薬としての有効血中濃度は50~100μg/mL とされていたが,最近の研究では抗躁効果を発揮するための有効血中濃度は70μg/mL を超える必要があることが明らかに」なっています。
https://www.jspn.or.jp/journal/journal/pdf/2010/12/journal112_12_p1261.pdf

日内変動や飲み忘れのリスクもありますので、私個人は血中濃度が80μg/mLになるくらいの量をターゲットにバルプロ酸の投与量を調節します。

デパケン(バルプロ酸)は比較的副作用が少ないお薬ですが、200mgを1~2週間服用して血中濃度測定、400mgを服用してもらって血中濃度測定、というふうに小刻みに増量と検査を行いますので、血中濃度が高くなりすぎるリスクを避けられるとともに、副作用に対する慣れも生じていきます。「いきなり量を多く」するようなことはしません。

以上、インターネット相談で可能な範囲の回答は尽くしたつもりです。
評価をよろしくお願い致します。

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